こちらの鷹屋神社は、JR長崎本線肥前白石駅の南方およそ1kmの距離、佐賀県杵島郡白石町大字廿治(はたち)上廿治地区に鎮座されております。
国道207号線「廿治」の信号のすぐ北の交差点から西に入り廿治の集落を南北に走る県道345号に出ると、正面に見える西に延びる路地の入口に一の鳥居が建立され、そこから真っ直ぐに伸びた参道の先に鎮守の森の中に位置します。
民家の間に延びる100mほどの参道を行くと、やがて神橋が架かる境内入口に二の肥前鳥居が建立されており、境内には唐破風付き入母屋造りの拝殿と同じく唐破風付き入母屋造りの本殿が透かし塀に囲われて建立され、それを昭和生まれの塩田型の狛犬が守護しています。
天正年中に火災で焼失したが、慶長十二年に鍋島勝茂公によって再建され現在に至ります。御祭神は景行天皇、合祀によって菅原道眞、天照皇大神、市杵島姫命、猿田彦命の四柱が追加されています。
路地を跨ぐように立つ一の台輪鳥居。
参道が続く先には鎮守の森が見えます。
社頭。
神橋。
二の肥前鳥居。
肥前鳥居の特徴である三本継ぎが顕著に表れてますね。
建立年月日は不明です。
肥前鳥居に掛かるのは「正一位鷹屋宮」の神額です。
コンクリートで整えられた参道が一直線に拝殿まで伸びています。
手水舎。
鎮座地 佐賀県杵島郡白石町廿治1501番地
御祭神 景行天皇 菅原道眞 天照皇大神 市杵島姫命 猿田彦命
御由緒 人皇十二代景行天皇諸国巡視の際、行在所を建てられたる旧跡なるを以って、同天皇を奉斎せしが、天正年中騒乱のため、社殿社家兵燹に罹り諸記録焼失して詳細を知るに由なし、其後慶長十二年藩主鍋島勝茂殿宇を再建して崇敬せられたりと云ふ、明治六年村社に列せらる。無格社合祀に依り菅原道真外三柱の祭神を追加す。
瓦葺き唐破風付き入母屋造りの拝殿。
そして毎度おなじみ拝殿前の狛犬さんですw
頭でっかちで垂れ耳立尾の狛犬さんは、じーっと顔を見ていると獅子というよりもなんだかコモドドラゴンに見えてきましたw
蹲踞型の狛犬なんですが、前脚の間に牡丹の花があしらわれております。
牡丹をあしらうのは塩田型の岩狛さんに多いのですが、ひょっとするとこれも塩田石工さんの作品なのでしょうか。残念ながら石工さんのお名前は分かりませんでした。
昭和9年(1934年)12月15日生まれの狛犬さんでした。
向拝下には「鷹屋宮」の神額が掛かる。
拝殿内の様子。
幣殿と、透かし塀に囲われた銅板葺き唐破風付き入母屋造りの本殿。
本殿が唐破風付き入母屋造りという神社は、ひょっとしたら初めてお目にかかるかもしれません。
御堂。
御神木。
神社の西側に立つ明神鳥居。
社殿の裏側にあたりますが、肥前白石駅から線路伝いに来るとこちらの鳥居から入ることになります。比較的新しい鳥居でした
こちらの鷹屋神社さんでは唐破風付き入母屋造りの本殿といい、牡丹を前脚の間に挟んだ狛犬さんといい、私にとってはなんだかとっても珍しいものが見られました。
石工さんの名前とかが分かるとホントにいいのですが、古いものだと刻銘が消えていたりそもそも刻まれてなかったりで分からないことが多いです。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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