こちらの八幡宮は、JR長崎本線佐賀駅の南南東およそ5.8kmの距離、佐賀県佐賀市巨勢町大字東西東巨勢地区に鎮座されます。
神埼市千代田町、国道264号線「西原の町」交差点から県道48号佐賀外環状線を南下、「蓮池」交差点から県道20号佐賀大川線を西へ500mほど行った、千代田町に隣接した東巨勢集落の中央付近に位置します。
神社のすぐ横は佐賀地域ではクリークと呼ばれている農業用水路が走っており、細長い境内には入母屋造りの拝殿と流造の本殿覆屋が建立され、拝殿前には風化が著しい造立年代不明の石灯篭と狛犬が奉納されています。
案内板に書かれている蓮池藩八代藩主鍋島直与公が奉献した、文化十三年の刻銘が入る鳥居の姿はすでに無く、境内入口にはそれに代わり金属製の鳥居が立っていました。御祭神は品陀和気命(応神天皇)と思われますが、由緒沿革等については不明です。境内社には正一位稲荷神社、天満宮、雷神社が祀られています。
ところが、神社へと近づくと驚いたことに鳥居が鮮やかなグレーの塗料で塗られているではありませんか!
どう見たってこれは石造りの鳥居ではないだろうと指ではじいてみると、やはり「チンチン」という金属音がしますw
やはり金属製の鳥居でしたが、その立ち姿はまるで「マジンガーZ」のようですw
おそらく先代の鳥居は老朽化によって倒壊したのか、若しくは参拝者の安全を考慮して建て替えられたのでしょうね。
拝殿。
そして拝殿前の狛犬さん。
こちらの狛犬さんも全体的に風化が激しく、阿形の方は顎と尾が欠落し、阿吽ともに前脚は欠損したのか補修の跡が見られます。
由緒は明らかではありませんが、祭神は応神天皇と思われます。鳥居の銘によれば、文化13年(1816年)の建立で、蓮池藩8代藩主鍋島直与の奉献です。また、当役人・鶴田伝右衛門、当代官・八谷倉之進、宮司・蔵福坊、庄屋・喜平なども記されています。境内には、稲荷社、天満宮、雷神などがあります。
境内案内板より
鳥居は金属製に変わっているものの、境内の案内板の以前のままのようでした。
やはり200年という歳月は巌も砕くようで、これから先のことを考えると耐久性の金属製の鳥居になったのも致し方ないのかもしれませんね。
八幡神のご利益は勝利祈願、出世開運、子育大願、縁結び、武勇長久となっております。スポーツなどの勝負事の願いなどをお願いしてみてはいかがでしょうか。
拝殿の中の様子。
正一位稲荷社。
末社。左側が天満宮の石祠、右が雷神社の石祠です。
金属製の鳥居は初めてかと思ってましたが、たしか「大堂神社」の鳥居は銅製でしたね。
でも、銅は高価でしょうからこれからはこうした金属製の鳥居にとってかわる時代がやがてやって来るのかもしれませんね。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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