こちらの甘久天満宮はJR佐世保線武雄温泉駅の南西およそ1.2kmの距離、佐賀県武雄市朝日町大字甘久地区の街なかに鎮座されます。
県道24号武雄多久線と県道53号武雄伊万里線が交差する小楠交差点の北東400mの交差点から北に入った先にある「武雄中学校東」交差点を左折して50mほど、民家の間に架かるコンクリート製の神橋を渡った路地の左側に位置します。
境内入口に建立されている鳥居をくぐると、間を置かずに“かまえ”と蹲踞の塩田型の狛犬さんが奉納されており、また拝殿前にも同様に“かまえ”と蹲踞の塩田型の狛犬さんが居ます。
境内には、天井画が描かれた川葺き入母屋造りの開放的な拝殿と流造の本殿が建立されており、また境内の周囲にも合祀されたものと思われる石祠が祀られ、その一つに先代さんと思われる狛犬が安置されています。
境内入口に立つ台輪鳥居。
鳥居に掛かる「天満宮」の神額。
左の柱には「嘉永三年庚戌春三月穀旦」が、右の柱には「塩田石工 筒井弥平」の刻銘が入ります。
鳥居のすぐそばに奉納された塩田型の狛犬。“かまえ”の阿形は口に玉を咥え、吽形は右前肢で玉を取っています。
平成17年7月吉日建立の狛犬さんです。
手水鉢。
開放的な入母屋造りの拝殿前にも同じ狛犬さんが奉納されています。
台座には「明治廿三年十二月吉日」の刻銘が入りますが、これは先代さんの台座をそのまま利用していると思われます。
拝殿の中の様子。拝殿が吹き曝しなので天井画はかなり色が褪せているようです。
本殿を正面から。
瓦葺き流造の本殿。
石祠。
天照皇太神宮。
石祠。扉には「寛政元年己酉六月吉日」の刻銘が確認できます。
境内裏の石祠の前には先代狛犬さんが守護していらっしゃいました。
石祠。
境内遠景。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
コメント