こちらの天満宮は、JR長崎本線鍋島駅の北北東およそ5kmの距離、佐賀県佐賀市大和町大字池上於保地区に鎮座されます。
国道34号線の森田交差点から北へ、嘉瀬川に架かる池上橋を渡り堤防沿いの道を川上に向かい、池上救急排水機場の西側に広がる集落の外れに位置しています。
鍋島城館跡と嘉瀬川を挟んだこの地にはかつて於保城があり、龍造寺隆信公が元亀元年の今山の戦いで大友宗麟の先鋒として加わった於保氏を滅ぼしたあと、その館跡に天満宮を遷宮したと伝わります。
畑の間を伸びる参道を行くと、その先には膝の高さほどの石垣が組まれた開放的な境内が広がり、四段の石段を上がった境内入口に大きめの一の鳥居が奉納され、境内の中ほどに小型の二の鳥居が建立されています。
二の鳥居からさらに伸びる白砂の参道の先には、二対の石灯篭と大正生まれの砥川型岩乗り狛犬が奉納されており、境内には大きな鯱が乗る吹き抜けの瓦葺入母屋造の拝殿と、白木造の本殿が安置された切妻造りの本殿覆屋が建立されています。

社頭。

境内入口には比較的大きめの台輪鳥居が建立されています。

「天満宮」の神額が掛かります。

けっこう広めの境内です。

境内の途中に奉納された二の鳥居。

こちらにも「天満宮」の神額が掛かります。
左の柱には「維持寛政元己酉季十一月吉良日氏子中敬白」の刻銘、右の柱には「奉造立佐嘉郡於保之邑石華表一柱」の刻銘が入ります。

瓦葺き入母屋造りの拝殿。屋根の上には立派な鯱が乗っております。
砥川型の岩乗り狛犬。

「大正十一年十二月一日 之建」の刻銘が入ります。

拝殿の中の様子。
向拝の柱や屋根は新しく改修されているようです。

天井には色褪せはしておりますが天井絵が描かれています。

木造の本殿。
本殿覆屋。

社殿東側に祭祀された末社。「西分天満宮」の石祠ほか。

その右隣りの御仏堂。

境内西側の石祠群。
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