こちらの福母八幡宮は、JR長崎本線大町駅の北方およそ300mの距離、佐賀県杵島郡大町町大字福母宮浦町に鎮座されます。
旧長崎街道にあたる福母地区の中央にある小山の上に位置しており、国道34号線沿いの大町駅前の向かい側に一の鳥居が建立され、そこから北へ150mはあろうかと思われる参道が真っ直ぐに続き、旧長崎街道と交わるところに二の鳥居が建立されています。
入口の石段参道前に三の鳥居が立ち、境内前の四の鳥居には重厚感のある肥前鳥居が奉納され、境内には大正生まれの塩田型狛犬が守護する唐破風付き入母屋造りの拝殿と、透かし塀に囲われた流造の本殿が建立されています。
創建は古いものの文治二年に源頼朝の教書を封し、初めて八幡宮と称したとされます。御祭神は神功皇后、應神天皇、仲哀天皇、無各社合祀により武内宿祢外六柱が併せ祀られています。
一の明神鳥居とそこに掛かる「八幡宮」の神額。
二の台輪鳥居とそこに掛かる「八幡宮」の神額。
三の台輪鳥居とそこに掛かる「八幡宮」の神額。
神橋は単径間円弧桁橋です。
石祠群。
石段参道。
石段参道の途中にある四の肥前鳥居。
肥前鳥居に掛かる「八幡宮」の神額。
柱には沢山の刻銘があります。
瓦葺き入母屋造り唐破風付き拝殿。
鎮座地 佐賀県杵島郡大町町大字福母2227番地
「福母八幡宮」公式ホームページより抜粋
御祭神 [主祭神]神功皇后 應神天皇 仲哀天皇
[相殿神]景行天皇 志久津彦命 大山祇命 市杵島姫命 素佐之男命
橘諸兄公 八千戈神 日本武尊 武内宿祢 天照大御神
海道神 菅原道真公 玉依姫命
御由緒
昔、景行天皇御巡狩の御時、杵島山に勢力を持っていた土蜘蛛八十女を討伐なさり大巌石の上に軍人八千戈の神を祀られた。里人はこれを景行石と称し祀るようになった。 (西暦88年頃から弥生時代)
その後、日本武尊杵島藤津御征服の時、熊襲の余賊が里人を困らせており、それを知った武尊はこれを滅ぼし同じく軍人を祀られた。その後、仲哀天皇の御代になり再び大鷹老棍・小鷹老棍という凶賊が起こり、皇命に従わずに害を与えて困らせていたので神功皇后はこれを滅ぼし、景行天皇がお祀りになった大巌石の傍に御剣一口を煉石の櫃に納めてお祀りになった。のち、里人は之を神功石と称えるようになる。
そして拝殿前の狛犬さん。
こちらの狛犬さん、石が違うのかこれまで見てきた狛犬さなんとは色が違って褐色の色合いが強いように感じます。見た感じからですがとても硬そうで頑丈そうな狛犬さんでした。
何となくエイリアンを思わせるような顎、そして蹲踞した太ももに巻き毛の模様が印象的な狛犬さんは私の中でベスト3に入ってしまいましたw
大正6年3月生まれの狛犬さんは塩田町の石工、桑原鹿一さんが製作された狛犬さんです。
向拝下の様子。
銅板葺き流造の本殿。
手水舎。奥にあるのが社務所です。
こちらの社務所で御朱印を書いてもらうことができます。
神庫。
石祠群。
境内の様子。
ご神木。
福母八幡宮さんは、その名の通り福の母が鎮まる神社と言われていて、主祭神が神功皇后とあって安産・子育ての神様として信仰されているようです。
子育ては遠い昔に卒業しましたが、若いご夫婦が参拝されているのを見ると何とも言えないほのぼのとした気持ちになります。
目が合ったお腹の大きい若いママさんが、ニッコリ笑って小さく会釈をしてくれました。やっぱり日本人はこういうところがいいんですよねw
さて、次はどんな素敵な出会いがあるのでしょうか。それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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