こちらの養父佐社天満宮はJR唐津線小城駅の南西およそ2kmほどの距離、佐賀県小城市小城町栗原小隈地区の集落の外れの鏡山の山裾に鎮座されます。
国道203号線晴田橋交差点を南に折れ、市道に架かる唐津線の踏切を越え道なりに進み突き当りを右折、300mほどのところにある四つ角を左折し、その400mほど先の四つ角を右折しその先200mほどの山際に位置します。
集落の三方を田圃に囲まれ車一台が通るのがやっとの広さの路地を進むと、やがて民家と民家に挟まれた細い参道入口に鳥居が立っているのが見えます。
孟宗竹に囲まれた境内には開放的な拝殿、そして銅板葺き流造の本殿が建っており、その両脇で一対の狛犬が本殿を守護しております。
社頭。
参道入口に立つ台輪鳥居。
鳥居には「養父佐社 天満宮」の神額が掛かります。
石段参道。正面に社殿が見えますが、参道は途中から左に曲がっており鍵型になっているので見えているのは拝殿の右側面になります。
左に曲がった先の石段。これを上がると境内です。
最後の石段を上がったところは境内の端で、周囲には孟宗竹がびっしりと生えており社殿は右側になります。
拝殿。狛犬はいませんが前に石灯篭が立つ開放的な拝殿です。
拝殿の中の様子。社殿は古いものの、拝殿の中は綺麗に清掃されていてとても気持ちがいいです。
「天満宮」の額には明治24年5月吉日の銘が刻まれています。
拝殿の中から見る幣殿と本殿。
失礼して格子戸の隙間から本殿の中を撮影させていただきました。
案内書きがないので由緒等が不明ですが、祭神は菅原道真公と思うのですが「養父佐社」というのが分かりません。地名でもないし何なのかが分からないのでちょっとモヤモヤとしてますw
銅板葺き流造の本殿。
そして本殿の両脇で守護する岩狛さん。
顔の表情や鬣、尾の形状などを見ると、どうやら別々の石工さんによる作品のように思えます。
これまでにも、一対の狛犬さんを複数の石工さんで作成されているのは多くあったので何とも言えませんが、台座の様子などからまったく別々の狛犬さんを揃えた可能性も否定できませんね。
竹を組んで作られた神橋の先に末社が祀られております。
これは「金立権現」の石祠です。
これはちょっと驚きですね。佐賀市の金立には徐福上陸の伝説があり金立権現が祀られていますが、この小城市の片田舎でも金立権現が祀られていました。
ひょっとしたら、鳥居の額の「養父佐社」の意味はこの金立権現が関係するのかもしれませんね。
境内奥の末社群。
さて、今回も小さな集落の小さな神社を参拝させていただきましたが、こうした地方の小さな集落では、とくに産土神と氏子さんの繋がりというものをつくづく感じます。
こちらの養父佐社天満宮さんを道路沿いから確認することはできません。おそらく地元の人か、神社があるのを知っている人しか参拝することはないでしょうから、これからも地元の氏子さんが代々守って行かれることになるのでしょうね。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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