こちらの沖神社は、JR長崎本線牛津駅の南南西およそ1.3kmの距離、県道43号牛津芦刈線「天満町」交差点から南へ1kmほどの四つ角を西に進んだ広々とした田圃の中に点在する集落のうちの一つ、佐賀県小城市芦刈町浜枝川虎坊の集落の中ほどに鎮座されます。
区画整理によるものなのか民家に挟まれた参道は路地と化し、境内入口に奉納された鳥居を頂点に三角形のかたちの境内はブロックや垣根で民家との境界が造られており、窮屈な形の境内の奥に砥川型の岩狛が守護する入母屋造りの拝殿と石造りの本殿が納められた鞘堂が建立されています。
明るい境内、拝殿や本殿鞘堂も綺麗にリフォームされていることなどから、地域の皆さんの崇敬の篤さを窺うことができます。御祭神は大綿津見神と思われますが案内が無く由緒等については不明です。
境内入口に立つ台輪鳥居。
鳥居には「沖神社」の神額が掛かります。
鳥居の柱には文化2年12月建立の刻銘が入ります。
阿修羅像でしょうか…
瓦葺き入母屋造りの拝殿と狛犬さん。
明治30年(1897年)8月生まれの岩狛さんで「西川 石工 江頭友吉」の刻銘が入ります。
西川とありますので、小城市小城町池上の西川地区にお住いの石工さんだと思われますが、小城市三日月町長神田の「日吉神社」に奉納されている狛犬は西川の江頭徳右エ門の刻銘が入っておりました。
拝殿の中の様子と石造本殿。
幣殿と本殿鞘堂。
石祠と石仏群。
こちらの沖神社さんも明るい境内で、拝殿や本殿鞘堂も綺麗にリフォームされていました。
拝殿は畳が敷かれ、いくつかの布団が布団袋に入れられた状態で置かれており、やかんやポットなどの湯茶接待道具があったので、拝殿の中で地域の方の会合などが度々開かれているように思われます。
こちらもとても綺麗に手入れが行き届いた神社でした。それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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