こちらの厳島神社はJR唐津線小城駅の北東およそ1.5kmの距離、佐賀県小城市三日月町久米吉原地区に鎮座されます。
国道203号線の「下町」交差点から、東に300mほどのところにある蛭子町バス停を左折して400m、街並みを抜けるとやがて両側には田圃が広がっており、しばらく走った右側の集落の入り口付近に位置しています。
境内は民家のすぐ横にあり、高さ20センチほどのブロックで仕切られただけの開放的な境内は間口が5メートルほどしかなく、入り口に立つ鳥居から20メートルほど先に砥川型の岩乗り狛犬が奉納され、その奥に瓦葺き入母屋造りの拝殿と本殿石祠が建立されています。
由緒沿革等については案内板がなく不明ですが、拝殿の外壁などがリニューアルされていることなどを見ると、古くからこの地区の氏神様として集落の方々から崇敬されてきたことがうかがえます。
境内入口に建立された台輪鳥居。
細長い境内と道路は高さ20cmほどのブロックで仕切られているだけで、遮るものもなく開放的で明るい神社です。
鳥居に掛かる「厳島社」の神額。
左の柱に「明治丗九年八月一日建之」の刻銘が入ります。
入母屋造りの拝殿。そしてそれを守護する砥川型の岩乗り狛犬。
「明治三十九年八月一日」「三里村字坂井 石工 西令一」の刻銘が確認できるので、どうやら鳥居と狛犬は同じ日に奉納されたと思われます。
由緒・沿革・縁起等については分かりませんでしたが、おそらく市杵島姫命ではなかろうかと思われます。
拝殿の中の様子。色褪せてはいますが絵馬が奉納されています。
拝殿の裏の様子。覆い屋はなく本殿石祠などが祭祀されています。
これはひょっとして肥前狛犬の“なれのはて”なのでしょうか?
本殿石祠。
石祠。
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