こちらの日子神社はJR長崎本線牛津駅の南南東およそ3.8kmの距離、佐賀県小城市芦刈町三王崎牛王地区に鎮座されます。
牛津駅東側の県道43号牛津芦刈線を六角川の方に向けて南下した4km先、「三王崎北」交差点の手前左側の一角に位置しています。
交差点から東へ100mほどの田圃の中の道を北に行ったところに参道入口があり、佐賀県ではよく見られる光景ではありますが、境内入口周辺に子どもたちの遊具が設置されています。
境内入口には県内でも珍しい両部鳥居が奉納されており、その鳥居をくぐった先の開放的な境内には、造立年代不明の砥川型岩乗り狛犬が守護する入母屋造と流造の本殿が建立されています。
拝殿に奉納されている天井絵は、風化のため原形が判別できないほど劣化していており、また拝殿前の岩狛も阿形の顎が欠落しているのを見ると時の流れの非情さを感じざるを得ません。案内がなく御祭神や由緒沿革等については不明です。
社頭。
両部鳥居です。
両部鳥居は多久神社にもありましたね。
画像でお分かりのように、本体の鳥居の柱を支えるように稚児柱があってその鳥居の一番上には屋根が付いています。神仏習合の神社に多いと言われているようです。
「日子神社」の神額が掛かります。
どうやら先代の鳥居が風化もしくは倒壊したため、平成28年に三王崎の氏子さんによって新しく建立されたもののようです。
社殿まで一直線に続く参道の石。
そして社殿前の狛犬は岩狛さんです。
垂れ耳立尾の岩狛さんですが、造立年代は分かりませんでした。
やはり風化が進んでいるようで、阿形の狛犬さんの顎の部分が欠落しているのが残念です。
拝殿の中の様子。
吹き抜けになっているので、せっかくの天井絵も劣化がひどくて何が描かれているのかは判別できませんでした。
本殿。
末社。
こちらも境内は綺麗に清掃されており、三王崎の氏子さんたちが常日頃から清掃されていらっしゃるのがよくわかりますね。これからも引き続きお守りしていかれるよう願うばかりです。
佐賀県の神社を参拝させていただいていると、境内に子どもの遊具を設置されている神社を多く見かけるんですが、それだけ神社が地域住民の暮らしと密接な関係だったのかがうかがえます。
そういえば、私の小さい頃も神社の境内はじつにいい遊び場だったことを思い出しますw
今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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