こちらの肥前狛犬は、杵島郡の某地区の某神社の石造り本殿を守護しています。
本殿には石祠が二つ並べて祀られており、その両側に一体ずつに分かれて静かに座っていますが、通常の配置とは違い本殿に向かって左側に阿形が、そして右側に吽形が座って居ます。
風雨に晒されながら長い年月を役目を果たしてきた彼らは、阿吽ともにかなり風化が進んでいます。その健気な姿を見たとき、私は彼らの頭を撫でずにはいられませんでした。
その希少さゆえに盗難の被害に遭ってしまう肥前狛犬ですが、この肥前石工の芸術品を可能な限り後世に残して行きたいものです。
左の石祠が「弁財天」で右の石祠が「天満宮」です。
どちらも風化が進んでいて、かろうじて杏仁形の目が分かります。左側が阿形かと思われます。
どれくらい前に造られたのでしょうか?
小型で典型的な肥前狛犬のフォルムですね。
後姿がホントに寂しそうw
やはり屋外に安置されている肥前狛犬は風化が進んでいますね。後姿はほとんど元の石に戻りつつありました。
こんな健気な肥前狛犬たちを見るたびにいつも寂しい気持ちになります。これが彼らの宿命だとは思うのですが、なんとか保護することができないのかなと思うのは傲慢なのかなw
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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