こちらの鳥巣天満宮はJR筑肥線浜崎駅の南東およそ10kmの距離、標高600mの佐賀県唐津市浜玉町鳥巣地区の集落の東の外れに鎮座されます。
国道323号線玉島神社前バス停東側の交差点を南、県道36号鳥巣浜崎停車場線を道なりに山あいの道路を進み、椿山溜池を右に見て1kmほどで交わる県道276号七山厳木線を左折し、東へ400mほど行った右手の山裾に位置します。
県道から神社へと入る小川に架けられたコンクリートの神橋の前には幟杭が建てられ、5mほどの石垣が組まれた石段参道前には建立年代不詳の年季の入った鳥居が建立されています。
境内には木造の本殿が納められた、大きな向拝付きの切妻造り妻入りの社殿が建立されており、社殿の前では唐津型では非常に珍しい岩乗り狛犬が守護しています。
鳥巣地区には江戸中期から伝わる鳥巣天衝舞浮立があり、旧暦の8月25日には地区住民や子どもたちが鉦や太鼓を打ち鳴らしながら地区内を行進し、五穀豊穣を祈って舞いを奉納するそうです。
祭神は菅原道真。地元の人によると寛政7年の創建ということですが詳しい由緒沿革は不明です。
社頭に立つ台輪鳥居。
建立年は不明ですが、年季の入った「天満宮」の神額に時代を感じます。
鳥居前には手水鉢が奉納されています。
鳥居をくぐると境内まで石段が続き、その途中に石灯篭が一対建立されています。
境内の奥、1mほど積まれた石垣の上に切妻造り妻入りの社殿が建立されていますが、大きな向拝が存在感を増しています。
社殿前に建立されているのは唐津型の岩乗り狛犬ですが、唐津型ではかなり珍しいのではないでしょうか。
左の台座には「唐津市西寺町 石工 木下義輝」、右の台座には「昭和十二年一月吉日」と刻銘されているのが読み取れます。
向拝下の様子。
拝殿奥の本殿。
社殿を横から。こういう様式はなんというのでしょうね。
社殿の左側には4基の石祠が祀られていました。
御堂。
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