彦山神社 佐賀県唐津市相知町中山

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唐津市の神社

こちらの彦山神社は、JR唐津線相知駅の北西およそ1kmの距離、佐賀県唐津市相知町中山地区に鎮座されます。

国道203号線に沿って流れる厳木川を挟んだ北側の、里山の麓を走る県道341号山崎町切線沿いの集落の中央付近、まるで住民の暮らしを見守るかのように小丘の上に位置しています。

県道の歩道脇を流れる小川を跨ぎ一部補修された石段参道と社号標が建立され、上りあがった境内入口には「大権現」の神額が掛かる鳥居が奉納され、境内には昭和生まれの築後型狛犬が守護する千鳥破風入母屋造りの拝殿と玉垣に囲われた流造の本殿が建立されています。

本殿東側に立つ御神木の根元には、「太神宮」の石祠とともに先代の鳥居に掛けられていたと思われる英彦山と大権現の二枚の神額が安置されていました。

松浦の地は松浦党が信仰する熊野信仰が強かったのですが、松浦党の凋落とともに熊野信仰は衰退していき、江戸中期になるとそのほとんどが英彦山信仰へ変わったといいます。神社合祀によるものかもしれませんが、そうした歴史背景があるのかもしれませんね。

御祭神は天忍穂耳命と思われますが、案内がなく由緒沿革等については不明です。

徒歩で移動できる生活圏の中に幼稚園・小学校・中学校、町民交流センターに老人ホーム、市役所支所に銀行にスーパーや公園など、地方の集落にしては不便さを感じない環境が整ってる集落です。

こちらの相知町や厳木町といったかつて東松浦郡といわれた地域は、その昔「松浦党」と呼ばれる武士団に支配されていました。

社頭。

「彦山神社」の社号標。

境内入口に立つ台輪鳥居。

ダイナミックな自体で彫られた「大権現」の神額。

瓦葺き千鳥破風付き入母屋造りの拝殿。

そして拝殿前の狛犬さんは垂れ耳にギョロ目、クルクル鬣に巻き毛の立尾といった個性の強い作風でしたが、残念ながら作成された石工さんの名前は分かりませんでした。

ガッチリ型の狛犬さんは、昭和58年(1983年)3月生まれの狛犬さんでした。

拝殿の中の様子。

本殿。

天明5年(1785年)の刻銘が入った大神宮の石祠(中央)。

右側には先代の鳥居に掛けられていたものでしょうか、「英彦山」と「大権現」の神額が置かれていました。

手水舎。

こちらの彦山神社では大晦日と正月の2日間、干支などの絵柄が入った約500本の灯籠を灯すイベントを数年前から行っておられます。

地元の竹林で伐採した竹に文字や絵柄などを彫り、色とりどりの灯りを灯して境内や神社までの階段の雰囲気を盛り上げることで新年を祝おうというものです。

それほど遠くはないので、機会があったら一度訪れてみてもいいかなと思ってます。

それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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