こちらの伊萬里神社は、JR筑肥線伊万里駅の北東およそ800mの距離、佐賀県伊万里市立花町東円蔵寺地区に鎮座されます。
国道204号線の伊万里川に架かる相生橋の北岸を川沿いに東へ500mほど、敬徳高等学校の南側に位置しており、参道入口に建立された一の鳥居をはじめ境内社も含めると、全部で9基もの鳥居が奉納されています。
田道間守が日本に初めて橘を持ち帰ったことから「香橘神社」として人々に親しまれていましたが、昭和30年代に岩栗神社と戸渡嶋神社が合祀されて伊萬里神社となりました。
境内には塩田型の狛犬が守護する入母屋造りの拝殿と千鳥破風付き入母屋造りの本殿が建立されています。拝殿の中には「香橘神社」の社号額のほか、合祀された「戸渡嶋神社」と「岩栗神社」の社号額が掲げられています。
御祭神は、香橘神社の橘諸兄命、伊弉諾尊、伊弉冉尊、天之忍穂耳命、戸渡嶋神社の上筒男神、中筒男神、底筒男神、海津美神、岩栗神社の彦太忍信命の九柱が祭祀されています。
境内の案内板。
御祭神
第三十一代敏達天皇皇子難波王 七世の皇孫葛城王橘諸兄命 伊邪那岐尊 伊邪那美尊 天忍穂耳尊 上筒男神 中筒男神 底筒男神 海津美神 彦太忍信命 田道間守信命
一の明神鳥居。
「伊萬里神社」の神額が掛かる。
伊万里川に沿って続く参道。
二の台輪鳥居。
二の鳥居には「香橘神社」の神額が掛かります。
社務所。
三の台輪鳥居。
三の鳥居には「香橘社」の神額が掛かります。
左の柱には「文化十三年丙子八月吉辰 厳栗山座主」の刻銘が入っております。
神橋。
神池。
四の肥前鳥居。
四の鳥居には「香橘宮」の神額が掛かります。
左の柱には「村中武運長久子孫繁昌二世安楽祈也」、右の柱には「享保十六年辛亥天三月」の刻銘が確認されます。
灯篭狛犬。
「文化十一年甲戌冬十一月吉日」の刻銘が入ります。
神馬。
五の台輪鳥居。
五の鳥居には「岩栗神社」の神額が掛かります。
おびただしいほどの刻銘が入っております。「石工 犬山太助」が確認できます。
東側の参道入口の一の台輪鳥居。
「戸渡嶋宮」の神額が掛かります。
右に柱に「文政二年歳次己卯九月吉日」の刻銘があります。
東側参道の二の台輪鳥居。
鳥居の横に「岩栗大明神」の神額が置かれています。
左の柱には「寶永五年歳次戊子春閏正月穀旦」の刻銘が入ります。
神門。
案内板。
神門横に祀られている石祠群。
英彦山神社。「明治二十九年丙申九月建立」の刻銘が入ります。
御神木の根元には八幡宮の石祠が祀られています。
岸壁にしっかりと根を張る御神木のクスノキは“むすびの大楠”として信仰されています。
下の境内前の石段。
手水舎。
上の境内への石段参道。
入母屋造りの拝殿。
塩田型の蹲踞の狛犬。
台座には「石工 犬山七五郎」の刻銘が入ります。
拝殿の中の様子。「香橘神社」の社号額と、合祀された「戸渡嶋神社」と「岩栗神社」の社号額が掛かっています。
千鳥破風付き入母屋造りの本殿。
境内社「中嶋神社」。
「菓祖 中嶋神社」の神額が掛かります。
背中にあばら骨が浮き上がったような骨格をした三養基型の狛犬さんです。
台座には「文化十一戌年八月吉祥日」の刻銘が見えます。
中嶋神社の案内板。
境内社「西宮神社」。
大黒天や恵比須様が祀られています。
「楠森 船守 正一位稲荷神社」と「日峰社」の石祠。
境内社。
御札・お守り販売所。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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