こちらの救世神社は、JR長崎本線肥前鹿島駅の南西およそ3.5kmの距離、佐賀県鹿島市大字三河内下浅浦地区に鎮座されます。
国道207号中村バイパスの「黒川橋」の信号を西へ、県道41号鹿島嬉野線を道なりに2kmほどのところから南へ走る県道208号大木庭武雄線を600mほど、武雄市塩田町との境にある里山の裾野部分に広がる下浅浦集落の中央付近に位置しています。
胸の高さほどの石垣で囲まれた境内入口に鳥居が建立され、七段ほどの石段参道を上がった境内左手には下朝浦公民館が、右手の方に目をやると廃校となった能古見小浅浦分校をリノベーションし、カフェを営んでいる店舗があります。
境内のさらに石垣が組まれた上の境内に、前立岩の牡丹の彫刻が美しい塩田型岩乗り狛犬が守護する入母屋造りの拝殿と、キュートな肥前狛犬が安置される切妻造り平入の本殿が建立されています。味島神社(嬉野市塩田町)の御分霊を勧請して元和三年に創建、御祭神は倭姫命です。
さて、こちらが社頭です。境内脇には滑り台やジャングルジムなどが見えます。
「救世神社(くせじんじゃ)」の神額。
境内入口の案内板。
これを見るまでは、私は間違いなく「きゅうせいじんじゃ」と読んでいましたw
なにより嬉しかったのは、こちらの神社の神殿の中には肥前狛犬ちゃんが安置されているという情報でした。
案内板に掲載されている画像を見るととてもきれいな状態のように見えますが、まさかこんな偶然に肥前狛犬と出会うとは思ってもいなかったので本当にラッキーですw
参道階段。
参道階段の上り口には手水鉢が置いてあります。これは大正四年二月に奉納されたものです。
参道階段を上り終えたら精悍な狛犬さんが迎えてくれました。
明治44年(1911年)1月生まれの岩狛さんですが、半ば立ち上がったような格好で異様に首が長い狛犬さんです。
興味深いのは岩に施された彫刻が素晴らしいこと!
今までの岩狛さんには見られなかった、本当に素晴らしい職人さんの仕事に見とれてしまいました。
制作された石工さんは筒井弥太郎さんでした。筒井といえば塩田石工、おそらく塩田惣右衛門さんの血縁の方で間違いないのではないでしょうか!!
拝殿。
拝殿の中の様子。「救世神社」の社号額が掛かります。
拝殿の中に上がらせていただき、格子の間から本殿の中を覗くと…
そこには、案内板の画像の通りの肥前狛犬ちゃんがいらっしゃいました♪
残念ながら、しっかりと南京錠でロックされていたので撮影はこの位置からになります。
ズームをかけたのですが、これが精一杯でした。
顔の形はほぼ同じような造りになっているようですが、阿形の方が若干体型が大きいようです。
可愛いですね♪
本殿。
境内の様子を見ていると境内の左側に、救世神社に隣接するように鳥居が立っているのが見えます。
二の鳥居にしては場所が変だなと思って行ってみると、立っていたのは「天満宮」の神額が掛かる鳥居でした。
鳥居をくぐり参道階段を上っていくと、救世神社の拝殿のすぐ横に天満宮と幾つかの末社が祀られていました。
護国豊穣を祈る救世神社の秋祭りでは、鹿島市の重要無形民俗文化財に指定されている「浅浦の面浮立」が奉納されるそうです。
映像を見る機会があったのですが、勇壮な面浮立と真っ赤な彼岸花とのコントラストがとても素晴らしかったです。ぜひ一度見てみたいものです。
さて、今日は、とっても可愛い肥前狛犬ちゃんと出会えました。次はどんな出会いがあるのでしょうか。
それでは、今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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