與賀神社(与賀神社) 肥前狛犬 佐賀県佐賀市与賀町

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佐賀市の神社

こちらの與賀神社はJR長崎本線佐賀駅の南方2kmほどの距離、国道207号線の「与賀町」交差点の南にある「与賀神社西入口」交差点から東に200mほどの、佐賀県庁西側のお濠を挟んだ佐賀県佐賀市与賀町の街なかに鎮座されます。

一方通行の路地の歩道横に国の重要文化財の三の肥前鳥居が奉納され、お濠に架かる石造反橋の神橋を渡った先に朱塗りの楼門、境内には銅板葺きの唐破風付き入母屋造の拝殿と流造の本殿が建立されています。御祭神は与止日女神(豊玉姫命)ほか六柱、創建は欽明天皇二十五年(564年)です。

楼門の前には一対の狛犬が奉納され、境内社の前にも一対の塩田型狛犬と四体の肥前狛犬が奉納されており、境内から西の320mほどの場所にある大型ショッピングセンター横に二の肥前鳥居、そこからさらに西へ1kmほどにある「昭栄中入口」交差点付近に一の鳥居が建立されています。

ショッピングセンター横に立つ二の肥前鳥居。鳥居の前後には頑丈な鉄骨が組まれており、不測の事故からも鳥居を護れるような配慮がなされております。

両の柱にはびっしりと刻銘が入っております。

ここから県道を挟んで参道が伸びております。

与賀神社参道の案内板。

県道を渡ると境内前に立つ鳥居が見えます。

境内入口に立つ三の肥前鳥居。国の重要文化財です。

肥前鳥居の特徴をすべて備えたこの三の鳥居の、錆色に変わった石材が貫禄と堂々たる雰囲気を醸し出していて実に惚れ惚れしてしまいます!

鳥居に掛かるのは「與賀荘正一位 與止日女大明神」の神額。

慶長8年(1603年)建立の三の鳥居は、肥前鳥居の初期のものとしては本当に綺麗な姿をとどめていて嬉しい限りです。貴重な柱にはおびただしいほどの刻銘が入っていました。

国の重要文化財指定の朱塗りの楼門。

室町後期の建立で佐賀県内では最も古い木造建築物です。大正2年に国宝に、昭和25年に国重要文化財に指定されたそうです。

楼門前のお濠に架かる立派な石造反橋の神橋は、橋脚6基18本、擬宝珠10個の高蘭付で、擬宝珠には慶長11年(1606年)の刻銘が入ります。こちらも国の重要文化財です。

そしてこちらが楼門前を守護する狛犬さんです。

阿形は玉取りで、阿吽ともに蹲踞ですが参道に対して正面を向いており、作風もこれまでに見たことがない感じの狛犬さんですが塩田型のようにも思えます。

ひょっとしたら鬣のせいなのかもしれませんが、口の形から喉と頭からすぐに胴体のようなシルエットはウシガエルを思わせますw

石工さんは分かりませんでしたが、文化4年(1807年)7月生まれの狛犬さんでした。

楼門の隋神様。

手水舎。

手水舎の横にある推定樹齢1,100年の御神木のクスノキ。

銅板葺き唐破風付き入母屋造の拝殿。

向拝下の様子。

向拝下に掲げられた案内板。

与賀神社略記
 一.御祭神 与止日女神(豊玉姫命)ほかに八幡、住吉、乙宮、印鑰、菅原大神など六神を合祀す。
 二.由緒 当社は欽明天皇二十五年(五六四年)勅願造立され鎌倉時代は与賀御庄の鎮守宮で建暦二年北条義時が社殿を再興寛元三年執権北条経時が勅に依り祭祀の礼式を定めたと伝う永正十年神階正一位の神宜あり、領主藩主の崇敬厚く寄進多し、旧社格県社。
 三.御神徳 豊玉姫命は竜宮城の乙姫様で神武天皇の御祖母にます尊い神様である。安産育児、交通安全、学問武道、殖産開運、鎮護国家の神として信仰あり。

御祭神 与止日女神(豊玉姫命)、八幡神・彦火々出見命、住吉神・綿津見命、
    乙宮神・宗像三女神、印鑰神・天児屋根命、八幡大神・応神天皇、
    学問の神・菅原道真公
祭礼日 例祭(おくんち) ・10月19日、春祭(祈年祭) ・4月19日、
    秋祭(新嘗祭) ・12月6日、夏祭大祓 ・7月29日
境内社 佐賀恵比須神社、粟島神社、佐太神社、少弐神社、宝壽森稲荷神社、天満神社
由 緒
 欽明天皇25年(564)に勅願造立され、鎌倉時代は「与賀庄鎮守宮」で、建暦2年(1212)北条義時が社殿を再興、寛元3年(1245)執権北条経時が勅により祭祀の礼式を定め たと伝えられています。
 ついで、建長3年(1251)には与賀郷の地頭であった大宰少弐資能安穏のため洪鐘一口が寄進され、永正10年(1513)には神階一位に進められました。
 室町後期に、太宰府長官であった少弐政資公は 山口の大内氏との抗争の末、佐嘉の地に来て文明十四年(1482)に現在の赤松町龍泰寺一帯にあった父教頼の旧館を開き与賀城を築き、当神社を鬼門の鎮守として崇敬し社殿を再興、楼門を造立し神事を修飾。
 その後、少弐氏時代から高木氏、竜造寺氏、鍋島氏にかけては、与賀郷の宗廟として領主・藩主を始め一般士民の崇敬厚く、特に鍋島氏は佐賀城の鎮守、各代の産土神社として深く尊崇され、数々の寄進をなされています。

與賀神社の公式サイトより引用

銅板葺き流造の本殿。妻にはいろんな彫刻が施されています。

境内社の「少弐神社」。

少弐神社の由緒書き。

少弐神社の左側に並ぶ肥前狛犬。

両サイドのものが一対だと思われますがかなり風化が進んでおります。前肢が彫り込まれていることから、はじめ狛犬の初期のころの作品ではないでしょうか。

境内社。

鳥居には「宝壽森稲荷神社」の神額が掛かります。

社殿。そして社殿前には塩田型の狛犬さんです。

どっしりとした体格の狛犬さんですが、どちらも風化が進み顔の表情が変わってしまっているのが可哀そうで残念です。

享和元年(1801年)6月生まれの狛犬さんでした。

社殿の中の様子。

天井絵。

境内社の「佐賀恵比須神社」

境内社の「天満宮」。

境内社の「粟島神社」と「佐太神社」。

境内横の石祠群。

社殿裏の石祠群。

社務所。

推定樹齢1,400年の御神木のクスノキ。佐賀県の天然記念物に指定されています。

推定樹齢1,100年の巨木の御神木のクスノキ。

由緒ある神社にふさわしく、御神木がすべて推定樹齢が1,000年以上という巨木ばかりで、4~500年の御神木を見続けてきた私はさすがに圧倒されてしまいましたw

格式高い神社なのですが、そういう堅苦しい雰囲気を感じることのない素晴らしい神社でした。またそのうちに参拝させていただきたいと思っております。

それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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