こちらの白鬚神社はJR長崎本線伊賀屋駅の北西およそ2.5kmの距離、佐賀県佐賀市久保泉町大字上和泉地区に鎮座されます。
県道48号佐賀外環状線を佐賀市大和町から神埼市方面へ向かい、巨勢川を渡った「念仏橋東」の交差点から東に700メートルほど、上和泉の集落の南の外れに位置しています。
鎮守の森に囲まれた境内の入口に肥前鳥居が奉納されていますが、じつはこの鳥居は二の鳥居で、一の鳥居は「白鬚神社前」バス停がある道路を挟み、南に70mほど離れた場所に立っており、こちらも参道が道路で分断された格好になっています。
鳥居をくぐり、小さな石造り神橋を渡り随神門を抜けた先の境内に、文化二年生まれの狛犬が守護する入母屋造りの拝殿と流造の本殿が建立されています。川久保にある白鬚神社の下宮で御祭神は猿田彦命と思われますが、創建や沿革等については案内がなく不明です。
一の明神鳥居。
二の肥前鳥居。
鎮座地 佐賀県佐賀市久保泉町上和泉2121
御祭神や由緒、沿革等については案内がなく不明
鳥居に掛かる「白鬚宮」の神額。
右の柱には「白鬚大明神 御廟前」の銘文が刻まれているのがわかります。
境内の案内板。
桁4列単径間桁橋の石造り神橋。
随神門。
随神様。
入母屋造りの拝殿。
そして狛犬さんです。
みやき型の狛犬さんと思われますが、阿形は口の中に玉を咥えており吽形は玉を踏みつけています。
彼らは文化二年(1805年)九月生まれの狛犬さんなんですが、この狛犬さんをご覧になって気が付かれたことがありませんか?
じつはこちらの狛犬さんは、脚の間やお腹の部分が刳り抜かれていないのです。
肥前狛犬や、“はじめ”と呼ばれる狛犬さんはこういうタイプなのですが、完成度の高い狛犬さんでこうしたタイプは初めてです。
古いものは前足が折れたり欠けたりしているのが多いのですが、こちらは制作された年代からしても思ったより風化が少ないようです。ひょっとしたら刳り抜かなかったお陰なのかもしれませんね。
拝殿の中の様子。
流造の本殿はコンクリート造りに建て替えられています。
「五穀神」。
「境内社」。
「二十三夜尊」。
境内の様子。
御神木。
こちらの神社では初めてお目にかかる、脚の間や胴体の部分が刳り抜かれていない狛犬さんと出会うことができました。
数多くの神社を参拝させていただくうちに新しいことを知り、ブログに書くことでその新しいことを勉強していく。まさかこの齢になってこういう勉強をするなんて思いもしませんでした。
でも、楽しいと感じることは不思議に苦にならないもので、これからももっと新しい出会いを期待している自分に驚きますw
さて、次はどういう出会いがあるのか楽しみです!
それでは、今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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