こちらの妙見神社は、JR長崎本線佐賀駅の北方およそ6kmの距離、佐賀県佐賀市大和町大字久池井福島地区の街なかに鎮座されます。
国道263号線の「尼寺南小路」交差点から東、佐賀県道48号佐賀外環状線を1kmほど行った道路左側にある福島バス停の北側に位置しており、国道のすぐ横が境内になっているため窮屈そうな感じで鳥居が立っています。
開放的な境内には唐破風付き入母屋造りの拝殿と流造の本殿が建立され、それを明治生まれの塩田型の岩乗り狛犬が守護しております。
唐破風向拝下では狛犬と獏や鷹が睨みを利かせており、拝殿の中を見ると幣殿入口の左右には隋神様が居られます。奉納絵馬や天井画は何が描かれているのか判別できないほど色褪せており、また天井回りの長押にも数々の細工が施されています。
風が吹き抜ける造りになっているせいなのか、地域の子どもたちの遊び場になっているせいなのか、拝殿の床は砂だらけになっていました。御祭神は天之御中主命ですが由緒沿革については不明です。
境内入口に立つ台輪鳥居。
道路わきにカーブミラーが立っているのでこういうアングルでの撮影になってしまいましたw
自動車運転免許証の更新で、佐賀県運転免許センターに行ったときに見かけて帰り道に寄らせていただいた神社ですが、交通量の多い県道のすぐ脇に立っているので危うく見逃してしまいそうでした。
唐破風付き入母屋造りの拝殿と鳥居に掛かる「妙見神社」の神額。
境内入口に立つ案内板。
妙見神社
祭神:天之御中主命(あめのみなかぬしのかみ)
妙見菩薩という、北極星を神格化した祭神を祀っている。
そして明治生まれの岩狛さんです。
「明治三十□□□□夏」。刻銘のすべてを読み取ることはできません。
塩田型でしょうか、後肢をたたんでいるので砥川型の岩狛さんではないようです。のんびり日向ぼっこでもしているかのような、おとぼけ顔の胴長な狛犬さんでした。
唐破風の拝殿の軒には立派な彫刻の狛犬と獏、そしてこれは鷹なのでしょうか、3頭が睨みを利かせています。
拝殿の中の様子。
幣殿入口の左右には隋神様が居られ、奉納絵馬は色褪せており今では何が描かれていたのか分かりません。さらに天井回りの長押には細工が施されています。
両側の壁はなく、風が吹き抜けるせいか床は砂だらけになっています。ひょっとしたら今では子どもたちの遊び場になっているのかもしれませんねw
幣殿と流造の本殿。
石仏。
石祠。
砲弾と題目塔。
石柱が2本。何かの名残なのでしょうか?
町中の喧騒の中に鎮座しておられる神社でしたが、氏子さんたちはしっかり守って行っておられるようです。
これからも大事にしていっていただきたいですね。
それでは今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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