厳島神社 佐賀県唐津市柏崎

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唐津市の神社

こちらの厳島神社はJR唐津線鬼塚駅の南東およそ2.3kmの距離、佐賀県唐津市柏崎地区に鎮座されます。

県道40号浜玉相知線、西九州道路唐津IC付近の「唐津IC入口」交差点の東側に広がる田園地帯の中に位置しており、参道には「辨財天」と「八坂神社」の神額が掛かる二つの鳥居が奉納され、参道横には柏崎の住民の方が誇りであり“宝”と称する立派な藤棚が整備されています。

石垣が組まれた境内に上がると明るく広々とした境内が現れ、一段高くなった境内奥に昭和生まれの唐津型狛犬が守護する流造の拝殿と本殿覆屋が建立され、拝殿奥の本殿前に一対の肥前狛犬が奉納されています。合祀によりいくつかの神社が纏められたものと思われ、御祭神は市杵島姫命もしくは宗像三女神と思われますが案内がなく詳細は不明です。

社殿左側に立っている御神木の楠は、幹の部分の膨らみが妊婦さんのお腹のように見えることから、安産の祈願に参拝される方も多いようです。

社頭。

参道横に設置されている藤棚。

参道入口に立つ案内板。

参道の藤棚について書かれており、唐津城の藤はここから株分けしたものであると伝わっているようです。

一の鳥居。

一の鳥居には「辨財天」の神額が掛かります。

左の柱に「東松浦郡柏崎村」右の柱に「元禄十五壬午歳四月吉日 寛政四年壬子閏二月再脩」の刻銘が入ります。

二の鳥居。

合祀によるものでしょうか、二の鳥居には「八坂神社」の神額が掛かります。

石段参道入り口に奉納された石灯籠。

柱には「文化十二亥年十二月吉日」の刻銘が入ります。

境内入口。

境内入口に奉納された狛犬灯籠の狛犬たち。吽形はピンボケしてましたw

境内の様子。境内入り口側。

境内の様子。社殿側。

瓦葺き唐破風付き流造の拝殿。

唐津型の狛犬。

吽の台座に「昭和十年三月廿三日」、阿の台座に「伊勢神宮参拝記念 唐津港 徳須恵局内大杉 彫刻 清水豊助」の刻銘が入ります。

拝殿内の様子。

本殿前に一対の肥前狛犬が奉納されています。

本殿覆屋の明り取りの窓越しに撮影したので鮮明ではありませんが、どちらも吽形に見えることと、造形が微妙に違うようにも見えるので対であるかは定かではありません。

流造の本殿覆屋。

御神木の楠。

幹の部分の膨らみが妊婦さんのお腹に見えることから、安産の祈願に参拝される方も多いようです。

御神木の前の案内板。

厳島神社・神木(子宝の楠)の由来 柏崎村

「昔柏崎村に長寿の八百比丘尼(はっぴゃくびくに)が住んでいた。竹生鳴弁財天信仰が篤く、 毎年年参りを欠かすことがなかった。
しかし老年になって参詣ができぬようになったので最後の年参りのとき、竹生鳴弁財天の境内にあった楠の小枝を折って持ち帰り、もう参詣ができぬように成りましたので弁財天を柏崎村に勧請したいと思います。若し神慮(しんりょ)にかなわぬときは枯れると思います。こう真心をこめて柏崎村の現在地に植付けた。不思議に植付いたので弁財天を勧請した。
その後、楠は枯れたが、枯れ残りから芽を出して成長したのが、現在の神木である。
このことは村の旧い記録にはないが確かないい伝えである。この話は何時頃のことかはわかりません」
今、この神木には幹に大きなはらみがあり、その縁(ゆかり)もあって、安産の神社として霊験(れいけん)あらたかである。

なるほど、これで一の鳥居に「辨財天」の神額が掛かっているわけがわかりました。

案内板には「竹生鳴弁財天」とありますが、拝殿内に「竹生島弁財天神社参拝記念」の額があることから、琵琶湖の「竹生島弁財天」のことであろうと思われ、おそらく案内板に書き写すときに“竹生嶋”を“竹生鳴”と書き誤ったものと推察されます。

今日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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