こちらの江里天満宮はJR長崎本線鍋島駅の北西およそ2kmの距離、佐賀県佐賀市鍋島町大字森田字江里地区に鎮座されます。
国道34号線「江里口」交差点から北に500mほど、江里の集落から外れた東の田圃の中に位置し、農繁期には活躍するであろう田圃の中を走る町道から、鎮守の森に向かって一直線に参道が伸びた先に位置しております。この光景はいつどこで見てもじつにいいものです。
参道の左側には桜の木があり、その横には佐賀県ではお馴染みのクリークが流れています。桜の季節にはきっと美しい光景が広がることでしょう。
境内入口に建立されたコンクリート製の鳥居をくぐり、神橋を渡ると肥前狛犬の参道狛犬が守護する入母屋造りの拝殿と流造の本殿が建立されています。案内板等がなく由緒等は不明ですが、祭神は菅原道真だと思われます。
また、境内に安置されている「石造多宝塔」は鎌倉時代に製作された県内最古級のものとされ、市の重要文化財に指定されています。
社頭。田圃の中に100mほどの参道が、北の鎮守の森に向かって一直線に伸びています。
佐賀県の平野部にある神社ではよく見られる光景ですが、いつ見ても気持ちがいいものです。
左側には桜の木があるので、春になると綺麗な桜並木の参道が見られることでしょう。
境内入口に奉納されたコンクリート製の鳥居。
遠くから見たときには、そのシルエットからてっきり肥前鳥居が立っているものだと間違えてしまいましたw
「天満宮」の神額。
クリークに架かる神橋。
金属板葺きの入母屋造り拝殿。
合掌する石祠。
柱には「安政四丁巳年二月吉日」の刻銘が入ります。
拝殿前に奉納された肥前狛犬。
杏仁形の目や尾などはしっかり確認できますが、阿形の方は吽形に比べ風化が進んでいるようです。参道狛犬の宿命とはいえ少々寂しいものです。
拝殿の中の様子。
幣殿の両サイドに隋神様が安置されていました。
流造の本殿。
境内西側の石祠。
石造多宝塔。
相輪及や屋根部分は失われて塔身のみとなっています。
県内では鎌倉時代の多宝塔の作例が少なく、制作年代の明らかなものとしては、県内最古級のものであるとして佐賀市重要文化財に指定されているようです。
「貞享三丙寅天十二月吉祥日」の刻銘が入る庚申塔。
蠶神碑が建立されています。昔はこのあたりで養蚕業を生業としていたのでしょうか。
神社遠景。
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