こちらの若宮八幡宮は、玄海町役場の北東およそ200mの距離、佐賀県玄海町大字諸浦浦川の町なかに鎮座されます。
県道292号加倉仮屋港線沿いにある町の中央を流れる有浦川と、その支流に挟まれたところに開放的な境内が建立されており、境内入口からは八幡宮と大明神の神額が掛かる3基の鳥居が奉納されています。
境内には、私はあまり目にしたことがない妻入りの入母屋造り拝殿が建立され、それを明治23年4月生まれの唐津型狛犬が守護しています。また、幣殿は設けられておらず拝殿の裏に銅板葺き流造の本殿が建立され、明治19年生まれの唐津型狛犬が守護していました。
案内板がなく祭神や由緒等については分かりませんでしたが、鳥居の神額に神仏習合の名残が垣間見える産土神です。
県道292号線から見る神社遠景。
境内遠景。
社頭。
一の鳥居。有浦川に面して立っています。
一の鳥居に掛かるのは「八幡宮」の神額です。
見ると、右側の柱の横に唐津型の狛犬が一体だけ居ます。
唐津型の特徴のエッジの効いた胸元。お役目が終わった合祀された神社の狛犬さんでしょうか…。
二の鳥居。
二の鳥居にも「八幡宮」の神額が掛かります。
そして、三の鳥居。
三の鳥居に掛かるのは「大明神」の神額です。
左の柱に「享和二年壬戌正月良辰」の刻銘が入ります。
あまり見かけることがない妻入りの入母屋造り拝殿は唐破風の向拝付きです。
そして唐津型の狛犬さん。玄海町は値賀石工の地元ですもの当然と言えば当然ですがw
台座には「明治廿三年庚寅四月吉祥日」の刻銘が入ります。
拝殿の唐破風向拝下の様子。
銅板葺き流造の本殿。そして唐津型の狛犬さんです。
台座には「明治十三年丙戌三月二十一日」の刻銘が入ります。
同じく台座に「石工 徳永重兵衛」の刻銘が入ります。
本殿遠景。
境内の様子。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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