こちらの大野天満宮はJR佐世保線三間坂駅の北西およそ2.5kmの距離、佐賀県武雄市山内町大字大野の大野上地区と大野中地区の境界付近に鎮座されます。
県道26号伊万里山内線と県道257号梅野有田線が交差する場所にある、武雄市立山内西小学校からおよそ200mほど北の町外れ、里山に続く雑木林を背にした場所に位置します。
県道の「山内西小前」の信号から東へ100mほどの場所から路地に入ると、北に向かって一直線に伸びる参道があります。参道入口の両脇には慶応元年に建立された幟杭が設置され、そこから120mほど先の境内入口に立つ鳥居が確認できます。
鳥居をくぐり、狛犬灯篭の間を進んで五段ほどの石段を上がった一段高くなった場所には明るい境内が広がっており、その境内奥の玉垣に囲まれた高台に建立された流造の拝殿と本殿を、大正13年生まれの塩田型の狛犬が守護しています。
祭神は菅原道真と思われますが、案内板がなく由緒沿革等は分かりません。
参道入口。車が一台通るくらいの参道入口の両脇には、年季の入った幟杭が立っていました。
右の幟杭には「慶應元乙丑歳七月吉日」の刻銘が見られます。
参道の途中に建立された注連柱。
境内入口の台輪鳥居。「大正十三年八月廿五日」「伊萬里町 石工 犬塚長蔵」の刻銘があります。
鳥居に掛かる「天満宮」の神額。
飛び狛灯篭。
境内より一段高くなったところに玉垣を巡らせた瓦葺き神明造の拝殿が建立されています。
そしてそれを守護するのは塩田型の狛犬さん。
左の台座には「藤津郡塩田町 石工 筒井弥太郎」が、そして右の台座には「大正甲子十三年十月二十五日建」の刻銘が入ります。
筒井といえば塩田石工の祖、初代筒井惣右衛門さんが思い浮かびますが、おそらく筒井弥太郎さんも惣右衛門さんのご子孫なのでしょう。
拝殿の中の様子。綺麗にリノベーションされていますね。
本殿正面。幣殿の中に石灯篭が一対安置されています。
本殿を横から。
社殿の右側に祀られている境内社。
稲荷大明神。
拝殿前に建立されている石灯篭。
柱には「文化十五歳次戊寅」の刻銘が入ります。
境内遠景。
御神木。
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