こちらの八幡宮は、JR長崎本線伊賀屋駅から北北西に3.3ｋｍほど離れた、佐賀県佐賀市久保泉町大字下和泉下五番組地区に鎮座。県道48号佐賀外環状線「下和泉」交差点から北へ500ｍほど、久保泉工業団地の南側にある集落の外れに位置しています。
社頭に建立された鳥居をくぐり参道を進み、境内入口には建立された神門を抜けると、拝殿前には前立岩に牡丹の花が施された弘化三年造立の砥川型岩乗り狛犬が奉納され、小ぢんまりとした切妻造の拝殿と鞘堂が再建されており、本殿前には肥前狛犬らしき神殿狛犬一対が安置されています。
恐竜型の狛犬は特に好きなタイプで、一人の石工さんの作風なのか、それともこの時代の砥川石工の作風なのかはわかりませんが、江戸時代末期に造立された狛犬に多く見られるようです。
案内がなく由緒沿革等は不明です。御祭神は応神天皇と思われますが、橘紋の紋幕が掛けられていることから相殿神がおられるようです。
神社遠景。
社頭に建つ台輪鳥居。
鳥居には「八幡宮」の神額が掛かります。
右の柱に「奉造立八幡宮花表壹柱之事」「石工 平川□兵衛」の刻銘が確認できますが、造立年はわかりませんでした。
鳥居の左側に祀られている「辨財天」の石祠。
入り口左側の神池。
参道途中に建立されている神門。
神門の下の様子。
神門を抜けると正面に社殿が見えます。
切妻造の拝殿。
そして拝殿前には砥川型の恐竜型の岩乗り狛犬が奉納されています。
ヤンチャな顔をした狛犬さんです。
台座に「弘化三丙午」の刻銘が確認できます。
紋幕は丸に橘の変形でしょうか。
そして本殿扉前には、はじめ狛犬か肥前狛犬らしき一対の神殿狛犬が配置されています。
拝殿横に建立された八幡神社の社号標。
「平成二十年五月吉日」の刻銘が有るので、おそらく社殿もこのころに再建されたのでしょう。
本殿鞘堂。
境内の片隅に祀られている木製の鳥居と石祠。
今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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