こちらの老松天満宮はJR長崎本線伊賀屋駅の南南西およそ2kmの距離、佐賀県佐賀市兵庫町大字若宮六丁野地区に鎮座されます。
国道34号線「兵庫町堀立西」交差点から南に入った、県道51号佐賀脊振線沿いの六丁野の集落の中央付近に位置しています。
国道からすぐに五十メートルほどの参道が北へと伸び、十メートルほど行くと一の鳥居が、境内入口に架かる神橋を渡ると二の鳥居、そして肥前狛犬を始めとする三対の狛犬が守護する唐破風付き入母屋造りの拝殿と流造の本殿が建立されています。
境内の隅に置かれている「若宮大明神」の神額の鳥居の残骸に、かつての神仏習合の名残が感じられます。御祭神は菅原道真公と思われますが、案内がなく由緒沿革等については不明です。
参道入口に建立された一の肥前鳥居。
鳥居には「老松天満宮」の神額が掛かります。
左右の柱にはたくさんの刻銘が入りますが、残念ながら建立年は確認できませんでした。
境内入口の神橋は単径間アーチ型の桁橋です。
親柱には「奉再建 明治廿一年十二月吉日」の刻銘が入っていました。
境内入口に奉納された二の鳥居。
「天満宮」の神額。
左の柱には「正徳元年辛卯八月廿五日 肥前国佐嘉郡古瀬郷中牟田村」、右の柱には「奉寄進 石華表一基 天満宮 御寶前」の刻銘が入ります。
社殿前の様子。
唐破風付き入母屋造りの拝殿。
そして一対目の塩田型の狛犬。
台座には「昭和四十一年五月建立」の刻銘が入ります。
次の二対目は肥前狛犬です。
全体的に風化が進み丸みを帯びています。
興味深いのが二体とも社殿の方を向いていること。台座にコンクリートで接着されているので、ひょっとしたら左右が逆に置かれてしまったのかもしれませんね。
そして三対目は拝殿のすぐ前に安置されているこちらの肥前狛犬です。
肥前狛犬らしいオーソドックスなタイプです。
最後に、御神木の根っ子に一体だけ安置されていた肥前狛犬です。
拝殿の中の様子。
天井には天井画が描かれています。
流造の本殿。
正一位笹森稲荷大明神の石祠。
こちらも稲荷社?
境内脇に置かれた「若宮大明神」の神額の鳥居の残骸。合祀された神社のものでしょうか。
石碑など。
手水舎。
御仏堂。
境内遠景。
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