こちらの白石神社はJR長崎本線中原駅の東方およそ2kmの距離、鳥栖市との市境にある佐賀県三養基郡みやき町大字白壁字白石地区の小高い山の上に鎮座されており、国道34号線の「白石東」交差点から町道を南に1kmほど、なだらかな坂を下って行った左手の皿山と呼ばれる小山の上に位置しています。
お茶屋の堤という溜池の近くの参道入口に架かる神橋を渡ると鳥居が奉納され、そこから長い石段を上ると二の鳥居が建立されており、参道を横切るように通る道路を渡るとまた新たな石段参道が続きます。
三の鳥居をくぐった下の境内には御堂と宝物展示館があり、さらに石段参道を上ると天保二年生まれの塩田型狛犬が守護する唐破風付き入母屋造りの拝殿と、目貫に龍の彫刻が施された唐破風千鳥破風付き入母屋造りの本殿が建立されています。
御祭神は鍋島山城守直弘公と、明治になって合祀された第八代白石邑主鍋島河内守直暠公に治山治水事業に尽力した家臣の成富兵庫助茂安公の三柱。今も地域の方々の崇敬を集める古社です。
じつはこの白石神社、ゴルフ付きの方ならご存じかと思いますが、あの高名なゴルフ場設計家の井上誠一氏が設計した「佐賀カントリー俱楽部」の北側にあたります。
「東に筑紫次郎、 南に佐賀平野、有明海を越えて雲仙岳、西に多良岳、天山、背振山の連峰と、周囲の景観にかこまれた丘陵地に新しいゴルフコースを設計する、私に与えられたカンバスとなった」と井上氏に言わしめた緑豊かなこの地は、神社ファンならずとも感動すること間違いありません。
井上誠一氏が設計したゴルフ場。九州では鹿児島県の「いぶすきゴルフクラブ」とこちらの佐賀カントリー倶楽部だけです。 |
社頭。
参道入口に架かる神橋。
石段参道前に立つ一の鳥居。
一の鳥居に掛かるのは「白石山祠」の神額。
参道途中に立つ二の鳥居。
二の鳥居に掛かるのは「白石社」の神額。
二の鳥居の横にある石仏や石碑群。
静寂に包まれた木立の中の参道を歩きます。
参道の途中に町道が現れますが、その町道を跨ぎ参道は続きます。
またここから石段参道が始まります。
この参道の石段は、横幅の広さに比べて高さが15cm程度なのでなんとなく上りにくいなと思っていたのですが、じつはお付きの侍さんが馬に乗ったままで参拝できるように馬の歩様に合わせて造られているのだとか。
白石神社の案内板。
祭神は鍋島山城守直弘公、合祀されているのは鍋島河内守直暠公と成富兵庫助茂安公。
下の境内入口に立つ三の鳥居。
三の鳥居には「潔清」の神額が掛かります。
御堂。
左側はスロープの坂道が、右はそのまま石段参道が続きます。
坂道の途中の稲荷神社。
スロープは続きます。
上の境内。
唐破風付き入母屋造りの拝殿。
吽形の台座には「維持天保二年辛卯六月吉祥日」、阿形の台座には「石工 神代作十」の刻銘が入ります。
こぶこぶの鬣が特徴的な塩田型の狛犬さんのようです。尾の形が阿吽で違うので複数の石工さんで造られたのかなと思っていたんですが、刻銘を見た限りではどうやら神代さんお独りで造られたようです。
向拝下の様子。前に飛び出した龍の彫刻が素晴らしいです。
本殿前の門。
唐破風千鳥破風付き入母屋造りの本殿。
手水舎。
御堂。
白石神社には治水事業に功績を残した成富兵庫茂安公が合祀されているので、今では水の神様として信仰されているそうです。
なるほど、向拝下に龍神様が居たのはそういった経緯があったわけですねw
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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コメント
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