こちらの鎮守神社は唐津市肥前市民センターの東方およそ3kmほどの距離、佐賀県唐津市肥前町寺浦地区の仮屋湾沿いに民家が散らばるまばらな集落の中に鎮座されます。
マップでは国道204号線の寺浦バス停から南へ少し登り上がった場所に位置しておりますが、こちらから入ると境内の右側になるのでどうやら参道入口は西側の民家の方にあるようです。
広々とした境内の北側に社殿、南側に鳥居が立っており、周囲を取り囲むように樹木が立ち並ぶその風景は、幼いころに遊んだ田舎の神社に似て一瞬昭和の時代に時が戻ったかのようでした。
参道側から神社へ向かうと、神社幟棒が括りつけられた石柱の奥には獅子舞の顔を彷彿とさせる天保6年(1835年)10月生まれの狛犬さんが睨みを利かせており、緩やかな石段が境内へと続きていました。
2対の石灯篭と1対の灯篭飛び狛が並ぶ参道を上がると、境内入口には安永5年(1776年)2月建立の鳥居が立ち、境内奥にはお堂のような造りの拝殿が建っております。
社頭。
そして参道狛犬さんです。
右側の阿形の狛犬さん、なんだか獅子舞の頭に似てると思いませんかw
明らかに唐津型の作風とは違う個性的な狛犬さんですが、作製された石工さんのお名前などは分かりませんでした。ちょっと残念ですね。
「天保六年 奉寄進 乙未十月立」の刻銘が入ります。
境内入口の立つ鳥居。
鳥居には「鎮守大明神」の神額が掛かり、神仏習合の名残が残っております。
鳥居の柱には「安永五歳 丙申二月吉祥日」の刻銘が入ります。
石材の種類によるものなのでしょうか、250年ほど前に建立された鳥居とは思えないほど風化も感じられずしっかりしております。
拝殿。一見したときに御堂だと思ってしまったほど、この大きさでこの造りの拝殿というのはこれまで見て来た拝殿の中では珍しかったです。
拝殿の中の様子。
境内の様子。
じつはこちらから神社に入ってきたわけですが、足を踏み入れた時は本当に昭和の原風景が広がっているような感じでした。
入口のところに寺浦バス停がありましたが、そこを反対に海側に行ったところには「寺浦温泉」があったことを思い出し、この日汗もかいたのでひとっ風呂と思ったのですが、近所の方に聞くともう10年以上も前に閉館になったようです。
40代のころに一度入っただけですが、ヌルヌル系の温泉で結構好きタイプのお湯だったので入れなかったのは残念でした。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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