こちらの大山祇神社は、波多津コミュニティセンターの東南東に2.3kmほど、県道52号山本波多津線沿いの佐賀県伊万里市波多津町中山地区の集落中央に鎮座されます。
参道入口は県道から南に入った道路側に面しており、社頭に建立された年季の入った一の鳥居をくぐり、小川に架かる神橋を渡り境内前に奉納された二の鳥居をくぐると、そこには唐津型の狛犬が間髪を置かずに奉納されており、色は褪せているが四枚の奉納絵馬が掛かる切妻造り平入の拝殿と、銅板葺き流造の本殿が建立されています。
御祭神は大山祇神と思われますが、案内がなく創建や由緒等については不明です。伊弉諾尊と伊弉冉尊の間に生まれた自然神で、山や海をつかさどる神とされています。
神社遠景。
社頭に立つ一の台輪鳥居
「大山祇神社」の神額。
老朽化のために新調されたのか貫と神額は新しくなっています。
右の柱には「明治六年癸酉三月再建」とあり、左の柱には「石工 棟梁 徳久忠史」の刻銘が入ります。
見た目には古く感じましたが、明治に再建された鳥居でした。
境内前を流れる小川にはコンクリート製の神橋が架かっております。
境内入口に立つ二の台輪鳥居。
二の鳥居にも新しい「大山祇神社」の神額が掛かります。
切妻造りの開放的な社殿。境内の右側には藤棚があります。
そして境内入口の二の鳥居をくぐると待ち構えていたのは唐津型の狛犬さんでした。
阿は口中に玉を咥え、吽は右脚で玉を取っております。
台座には「明治三十一年二月吉日」の刻銘が入っています。
拝殿の中の様子。
銅板葺き流造の本殿。
大神宮の石祠。
大山祇神社の御祭神は大山祇命であろうと思われますが、大山祇命は山岳丘陵の守護神で山の樹木が雨水を涵養することから水源・水利の神としても崇められています。
山林が多い波多津地区なので、大山祇神社が祀られているのはおそらく昔から林業が盛んだったせいかと推測されます。
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