こちらの平尾天満宮はJR長崎本線佐賀駅の北方およそ3.5kmの距離、佐賀県佐賀市高木瀬町大字長瀬地区に鎮座されます。
国道34号線環状北通り「佐賀北警察署前」交差点から、北へ2kmほどの平尾集落南の交差点角に位置しており、参道入口は交差点の南200mの路地を西に入ったところになり、クリークに架かる神橋を渡った先に奉納された鳥居をくぐり、両側を樹々に囲まれた参道を進んで行くと右側に土俵が建立され、その先の境内に入母屋造りの拝殿と本殿が建立されております。
拝殿前には造立年代不明の砥川型の岩乗り狛犬が奉納されおり、その筋肉質の胴の部分と前立岩に牡丹の彫刻が施されています。社殿の補修はなされているものの、拝殿の天井絵は残されていました。御祭神は菅原道真公と思われますが、神仏習合の名残が残る古社です。

参道入口のクリークに架かる桁7列単径間桁橋の石造り神橋。
周囲はコンクリートで固められています。

入口横に祭祀された猿田彦大神の石祠。

参道の途中に奉納されている台輪鳥居。

鳥居に掛かるのは「天満宮」神額。
左の柱には「享保」の刻銘が確認されます。

鳥居をくぐった先には、奉納相撲が行われる土俵が建立されています。

樹齢270年の御神木のクスノキ。

境内脇の石祠と石仏群。

境内の奥に建立された入母屋造りの拝殿。
幟杭が打たれ、御神馬、石灯籠、狛犬の順に奉納されています。
拝殿前に奉納された造立年代不明の砥川型の岩乗り狛犬。
前立岩と胴の部分に施された牡丹の花の彫刻が実に印象的です。

向拝下の様子。頭貫に梅紋の彫刻が施されています。

拝殿の中の様子。
内部はリフォームされていますが、天井絵は残されています。
入母屋造りの本殿。

境内北側に祭祀された石祠等。

御仏堂。

御仏堂。
神仏習合の名残の残る古社ではありますが、長らく平尾地区の氏神様として崇められてきたものと思われます。
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