こちらの野田神社(野田大明神)はJR筑肥線浜崎駅の南東およそ4kmの距離、佐賀県唐津市浜玉町東山田野田地区に鎮座されます。
国道202号線「浜玉町干居」交差点を南へ道なりに2.5kmほど、県道327号七山唐津線と交わる三差路を左折して1kmほどの右側にある消防団倉庫から右折し、ビニールハウスが立ち並ぶ山あいの道を行った先の山中に位置します。
開放的で明るい境内の入口には令和2年に再建された鳥居が建立され、その奥に明治生まれの唐津型狛犬が守護する小さな切妻造りの社殿が建立されています。じつはこの社殿、先の平成30年の西日本豪雨による土砂災害で神社が壊滅状態となったためこの地に遷座し新しく建立されたようです。
この辺りではまだあちらこちらに災害の爪痕が残りますが、氏子さんたちによってこうして社殿が再建されることは本当に嬉しい限りです。祭神や由緒沿革等については案内板がなく不明です。
「野田神社社殿再建の碑」。
野田神社社殿再建の碑
平成三十年(二〇一八年)七月
西日本豪雨で土砂崩れが発生し
社殿が倒壊令和二年(二〇二〇年)四月吉日
新社殿を安全な場所に新設皆様の御寄付、御奉仕のおかげで、
社殿新築、周囲整備、鳥居修復を
行うことができました。災害の記憶を
後世に伝えるため、この碑を建立します。
神社遠景。
境内入口の鳥居。
鳥居には「野田大明神」の神額が掛かります。
左の柱には「享保二年丁酉歳春二月吉祥日」、右の鳥居には「奉建立石鳥居一門 総氏子中」の刻銘が入ります。
鳥居のすぐそばにある「鳥居再建の碑」の石碑には、「…令和二年(二〇二〇年)九月、台風十号の影響で一の鳥居が倒壊するという被害を受けました。令和二年十月、一の鳥居の破損個所(貫)修復し全体の補強をして、参道入口に復元建立しました。」とありました。
境内の唐津型狛犬と切妻造りの社殿。
「明治三十三年六月」の刻銘が入ります。
向拝下の様子。
社殿の中の様子。
案内板がないので由緒沿革等の詳しいことは分かりませんが、鏡が祀られているところからすると祭神は「天照大御神」かと思われます。
どうやら社殿前の鳥居も、西日本豪雨で被害を受けていたようですね。令和2年4月に修復されているようです。
戦没者慰霊碑。
神池。
境内の様子。
こちらの野田神社だけではなく、浜玉町ではあちらこちらで西日本豪雨の爪痕が残っているようです。
でも、こうして倒壊した神社がしっかり再建されるのは本当に嬉しいことです。できるだけ後世に残していただきたいと切に願います。
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
ランキングに挑戦しています。⇩ポチッとクリックいただければとても励みになります!
コメント