佐賀県神埼市にある紅葉の名所と言えば「九年庵」ですが、そのすぐお隣にあるのがこの「仁比山神社」です。
九年庵の紅葉も綺麗ですが、仁比山神社の紅葉もそれに負けず劣らず美しいので、九年庵を楽しまれた後に訪れる方は毎年たくさんいらっしゃるようですね。
今年は好天にも恵まれ、たくさんの人が優雅に紅葉狩りを楽しんでおられたようで、平日でもかなりの人出でした。

ご覧のように、仁比山神社の三の鳥居の神額には「日吉宮」と彫られています。
「え?どうして仁比山神社じゃないの?」って思った私は、ちょっとだけ仁比山神社の由緒を調べてみることにしました。


これは昔、慈覚大師が唐から帰朝した際、土中から「日吉宮」の石額を発見しそれを朝廷に奏上したことに始まります。
時の仁明天皇はその石額に比叡山の神威を感じられたそうで、日吉山王宮(日吉大社)の分霊を合祀して朝廷の祈願所と定め、仁明天皇の「仁」と比叡山の「比」と「山」を併せて「仁比山」と名付けられたということなんですね。



仁比山神社の境内のもみじも綺麗に紅葉しており、紅葉狩りに来られた皆さんも思い思いに美しい紅葉をスマートフォンやカメラに納めておられました。
でも、今回ご紹介したいのは紅葉だけではなく、境内でひときわ存在感が際立つ巨木の大楠です。

樹齢800年以上と言われる「仁比山神社のクスノキ」は神埼市の天然記念物となっている御神木で、樹齢600年以上の楠が立ち並ぶ中でもその姿はまさに王者の貫禄です。

そっと触れて、巨木が発しているエネルギーを少しだけ分けてもらいましょう。

巨木に触れてみたのですが、その樹皮の厚さに驚いてしまいました。太陽の熱を吸収しているのか、ほんのりとした温かみが手のひらに伝わってきます。
う~ん、本当に大地のエネルギーを分けてもらった気になりましたw
改めて思うんですが、佐賀県ってホントに巨木が多いですよね。仁比山神社のクスノキも御神木としての役割をしっかり果たしているようでした。
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