こちらの干居天満宮はJR筑肥線浜崎駅の南南西およそ900mの距離、国道202号線「浜玉町干居」交差点付近の道路北側に沿って広がる集落、佐賀県唐津市浜玉町横田下干居(ひつばる)地区の町なかに鎮座されます。
集落の中を東西に走る路地の中央部にある鎮守の森。石垣が組まれ一段高くなった場所に境内が築かれ、白砂が敷かれ広々とした境内入口には天保四年造立の鳥居が奉納されています。
明るく開放的な境内に拝殿が無く、境内の奥のさらに一段高い場所に立つ楠の御神木の横に流造の本殿のみが建立され、平成十一年生まれの筋肉質の狛犬が守護しています。
案内によると御祭神は菅原道真公。1517年の豪雨被害のあとに太宰府天満宮の分霊を勧請し創建したとあります。境内の東側では集落の高齢者の方々がゲートボールを楽しまれており、のどかな雰囲気がする古社でした。

社頭。

境内入口に立つ鳥居。

「天満宮」の神額が掛かります。
右の柱に「天保四歳次癸巳十二月」の刻銘が入ります。

鳥居をくぐった先に建立された流造の本殿。
干居天満宮
此の地は、古代松浦潟の入江で、松浦川の流れる所でもあった。
境内の案内板より
古くは「ひすわり」「ひすばる」とも言う。
永正十四年(一五一七)の大雨大被害の後、太宰府天満宮の御分霊を勧請、鎮祭するを始めとする。明治の末ごろ、家屋火災の飛び火にて類焼し、その痕跡を境内横、楠の根方に今も残す。
平成11年3月吉日の刻銘が入る現代風の狛犬。

本殿向拝下の様子。
頭貫上には「干居天満神社」の社号額が掛けられ、木鼻には獅子と象の彫刻が施されています。

記念碑。

石祠。

御仏堂。

御神木。

境内の様子。奥にあるのは横田下公民館。
公民館前では地元の高齢者の方がゲートボールをされるなど、集いの場、憩いの場として活躍しているようです。
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