こちらの熊野神社はJR筑肥線駒鳴駅の北北西およそ1kmの距離、唐津市相知町佐里を通り県道38号相知山内線を武雄市方面に向かい、峠を越えたあたりから道路の西側に点在する佐賀県伊万里市大川町駒鳴地区の集落の北の外れに鎮座されます。
田圃に挟まれた小丘の上に位置し、参道入口に幟杭が打たれた石段参道を上って行くと、途中に「熊野社」の神額が掛かる鳥居が奉納され、さらに境内入口付近には「熊野大権現」の神額が掛かる年季の入った鳥居が建立されています。
石段を上り終えた先の境内は、地域の方がゲートボールを楽しめるように綺麗に整備されており、右側には御堂、そして正面の石垣が組まれ一段高くなった上の境内に入母屋造り妻入りの拝殿と入母屋造り平入の本殿覆屋が建立され、境内に続く石段参道前では苔をまとった大正八年生まれの個性的な構えの狛犬が守護しています。
創建は不明ですが、天正17年に岸嶽城主波多三河守によって社殿が再建されたとあります。御祭神は伊弉諾命、天忍穂耳命、伊弉冉命の三柱です。
神社遠景。田圃に挟まれた小丘の上に鎮座されます。
社頭。幟杭には立派な幟棒が着けられています。
参道途中に奉納された一の鳥居。
神額には「熋墅社」と異体字で書かれています。
幟杭が打たれ、丘の上へと参道が続きます。
年季の入った二の鳥居は、柱の表面は剥がれており刻銘が入っているものの読み取ることはできません。
二の鳥居の神額には「熊野大権現」が掛かります。
石段参道を上りあがった先の境内。
社務所?もしくは集会所でしょうか。
石垣が組まれた一段高くなった境内。
入口の石段前にはお尻を持ち上げた構えの狛犬が奉納されており、境内には入母屋造り妻入りの拝殿と入母屋造り平入の本殿が建立されています。
台座には「大正八年 願主 氏子中 石工 大川村□□ 中島□□ 松浦村山形 横田□□」の刻銘が入ります。
拝殿。
向拝下の様子。
村社 熊野神社 西松浦郡大川村大字駒鳴
”佐賀県神社誌要”より引用
祭神 伊弉諾命 天忍穂耳命 伊弉冉命
創建年代を明らかにせさるも、天正十七年岸嶽城主波多三河守社殿を再建し崇敬特に厚かりし神社なりと云ふ。明治五年村社に列せらる。
拝殿の左側の様子。
拝殿右側の様子。
拝殿の中の様子。
境内左側に祭祀されている護国社の石祠。
境内左側に祭祀されている金毘羅社の石祠。
境内左側に祭祀されている石祠。
本殿覆屋の左側に祭祀されている石祠。
境内右側に祭祀されている石祠。
境内右側に祭祀されている神額。
境内右側に祭祀されている石祠。
本殿覆屋の右側に祭祀されている石祠。
入母屋造り平入の本殿覆屋。
覆屋の中には木造本殿が納められています。
境内遠景。
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