青幡神社 佐賀県伊万里市東山代町里

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伊万里市の神社

こちらの青幡神社は、JR筑肥線伊万里駅の北西およそ4kmの距離、第3セクター松浦鉄道の里駅からは北へ500mほどの佐賀県伊万里市東山代町里地区の街中に鎮座されます。

国道に面した参道入り口に社号標が建立され、注連柱と石灯篭が奉納された参道を進むと境内入口には安政二年生まれの狛犬と鳥居が建立されていますが、正規の参道は境内の南側になっており境内入口に二の鳥居、そこから南に250mほどの踏切近くに一の鳥居が建立されています。

拝殿前の三の鳥居をくぐると、昭和生まれの狛犬が守護する唐破風付銅板葺き入母屋造の拝殿と流造の本殿が建立されております。創建は久安年間とされ、主祭神は武甕槌命、經津主命、天津兒屋根命、比賣大神の四柱、合祀により源融外十五柱が併せ祀られます。

見どころは御神木の大楠。推定樹齢は500年ほどなんですが根回りは27.7メートルという大きさで、その歴史と風格を漂わせる風貌に圧倒されてしまいます。

社頭。社号標には「山代郷本社青幡神社」とあります。御神木の鎮守の森が由緒ある古社をスッポリと包み込んでいます。

境内入口の狛犬と一の台輪鳥居。

均整のとれた体型の、蹲踞の狛犬さんは安政二年(1855年)生まれの狛犬さんでした。

一の鳥居に掛かるのは「青幡山」の神額です。

左の柱に「正徳元辛卯紀上久吉良日」、右の柱に「奉彫刻石華表二柱」の刻銘が入ります。

境内入口の案内板。

青幡神社
 嵯峨天皇の皇子融が源の姓を賜り、融の八世の孫源久が肥前国松浦郷に西下して、松浦氏を称し松浦党の祖となった。久の長子である源直は、久安年間(一一四五~一一五一)に東山代の里に館を設け政庁の鎮守として、一の宮青幡神社、二の宮白幡神社及び宝積寺を創建したと伝えられている。尚政庁の跡の一部と石垣の一部が残っている。(田尻俊三氏屋敷内)亦神社拝殿前の鳥居は田尻三代春種の寄進によるものである。
青幡神社の僧形神座像が僧形八幡大菩薩像であれば青幡神社の前身は八幡社であったことになる。大念仏は八幡社に奉納される雨乞い踊りになる。八幡社は武運長久のほかに雨乞いの霊験があることが知られている。

拝殿前に立つ二の台輪鳥居。

鳥居に掛かるのは「青幡大明神宮」の神額。

銅板葺き唐破風付き入母屋造りの拝殿。

郷社 青幡神社 西松浦郡東山代村大字里
祭神 武甕槌命 經津主命 天津兒屋根命 比賣大神
   源融夫妻 渡邊久夫妻 松浦直夫妻 松浦披夫妻 松浦園夫妻
   素盞鳴命 仁徳天皇 菅原道真 倉稲魂命 阿部宗任 田尻鑑種
本社社號及ひ二の宮白幡神社の社號は、神功皇后征韓の軍旗に始まる、神功皇后の三韓を征せらるゝや、先つ神代、天の磐戸の神事に青白の幣ありしにちなみて、青幡、白幡を製し、左右の先鋒旗たらしめられと云ふ、其後後冷泉天皇康平六年、鎮守府将軍源頼義八幡宮を鎌倉に勧請するや、青幡を陸軍神、白幡を海軍神と定め、左右の摂社として奉鎮せり。近衛天皇久安五年、源太夫判官源直、松浦黨の首領として其の政廟を當國松浦郡山代郷、里村に開設し南北百間を出でさる鬼門を相し、青幡神社を創建し、鎌倉八幡宮の末社とし、郷の政廟と定め、又白幡宮を伊萬里の境に建てゝ二の宮とし、共に家門の安泰武運の長久を祈る。毎年の例祭には公自ら祭主となり典禮を行はる。後ち源直第六子、山代園をして此所に居らしめ、伊萬里をも併領せしむ其の後源貞に至り龍造寺隆信に歸降せしも、祭事は松浦黨の首たる平戸領主にて行はれ、毎年例祭には儀仗を整へ、参拝代拝絶ゆる事なく、又代替わりの時には自ら奉告祭を行はるゝを定例とし以て維新に及へり、されば社費を始め修繕改築等は松浦家にて之を辨せられ、維新の後は元の山代郷、即ち今の東山代西山代の二村民、並に松浦家の寄進金を以って支辨す。明治五年郷社に列せらる。源融外九柱の祭神は文久二年二月五日の合祀によりて追加し、素盞鳴命外五柱の祭神は明治四十年十月五日無各社の合祀により追加す。

“佐賀県神社誌要”より引用

拝殿前の狛犬さん。

拝殿向拝下の様子。「青幡神社」の社額が掛かります。

銅板葺き流造の本殿。

本殿の細工。

御仏堂。

大通智勝仏堂。

石仏群。

末社群。

境内脇の末社。

境内脇の石塔。

御神木のクスノキ。

天然記念物指定の「青幡神社の楠」の案内板。

この大きなクスノキをなんとか納めたいと三分割にして撮影しました。

なんとなく神秘的なエネルギーを感じます。

境内南側の入り口に立つ二の鳥居。

南側の一の鳥居。なんと二の鳥居からは200m以上離れたところにありましたw

参道が一直線に伸びていたのでこの鳥居に気づくことができましたが、ぼんやりしていたらきっと目に入らなかったでしょうね。

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