老松神社 佐賀県三養基郡上峰町大字前牟田上米多

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上峰町の神社

こちらの老松神社はJR長崎本線吉野ヶ里公園駅の南東およそ2.5kmの距離、上峰町役場からは南西にの1.5kmほどの佐賀県三養基郡上峰町大字前牟田上米多に鎮座されます。

国道34号線の「吉野ヶ里公園駅」交差点を南下、県道335号神埼北茂安線を道なりに約2kmほど行った道路右側に現れるこんもりとした鎮守の森の中に位置しています。

境内は金網フェンスで囲われ、社頭に一基、九段の石段参道を上った先に一基と間隔を開けずに鳥居が奉納されており、境内奥には阿形が立ち耳で吽形が垂れ耳という組み合わせの岩乗り狛犬が守護する、入母屋造りの拝殿と流造の本殿が建立されています。

創建は室町幕府の延元二年、御祭神は菅原道真。神社合祀により応神天皇、素戔嗚尊、仁徳天皇、市杵島姫命の四柱が併せ祀られ、境内にも四つの末社が建立されています。

神社遠景。

参道入口の一の明神鳥居。

鳥に掛かる神額は「老松神社」。

境内入口に立つ二の明神鳥居。

鳥居には「老松宮」の神額が掛かります。

瓦葺き入母屋造りの拝殿。

そして拝殿前の狛犬さんです。

年代不詳の岩狛さんですが、阿形は立ち耳ですが吽形の方は垂れ耳と異なる造りになっています。

表情や鬣に刻まれた沈線など、作風が一致しているので一人の石工さんの仕事であろうかと思われます。

拝殿向拝下の様子。

拝殿の中の様子。

拝殿の中が畳敷きとなっております。おそらく県の無形重要文化財に指定されている米多浮立の奉納の際に使われるものではないかと推察されます。

祭 神 菅原道真 応神天皇 素戔嗚尊 仁徳天皇 市杵島姫命

沿 革 延元二年八月二十八日の創建なることは明なるも戀遷の事跡の微すへきもの
   なく、只慶長年間鍋島周防守清虎治制のころ再建されし記載あるのみ、然れと
   も此地の産土神として崇敬せられ、社格制定の時は無各社に列せられしを、明
   治十二年八月十六日村社に昇格せり。無各社合祀により応神天皇外三柱追加す

佐賀県神社誌要より

銅板葺き流造の本殿と幣殿。

石祠。

末社。

石祠群。

境内社の鳥居。

鳥居に掛かるのは「大森天神社」の神額。

末社。詳しいことは分かりませんでしたが、おそらく合祀された応神天皇外三柱の末社であろうと思われます。

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