こちらの天満宮は、JR九州西九州新幹線嬉野温泉駅から北西に5.7ｋｍほど離れた、佐賀県武雄市西川登町大字神六地区鎮座。六角川源流となる神六山南麓の矢筈ダムの東側、県道102号塩田波佐見線沿いの神六集落の北側を走る西九州道路沿線の雑木林の中に位置しています。
山肌を切り開かれた境内には、平成五年に建て替えられた入母屋造の拝殿と切妻造の本殿覆屋が建立され、一対の石灯籠が奉納された覆屋の中には二段積みの石垣の上に宝暦十年造立の本殿石祠が祀られ、その両脇に青磁製の小型の狛犬が奉納されています。
地元の方のお話では、今でも集落全体をあげて例祭が開催されているそうで、こちらも地域に根付いている古社といっていいでしょう。
雑木林の中に続く参道。すぐ横には西九州道路が走っています。
道路拡張工事のために従来の参道は無くなっており、クルマで行くにはぐるっと迂回して行かなければならないということで、地元の方の案内でけもの道を通って近道をしてきました。
向拝付きの入母屋造の拝殿。雑木林の中に造られた境内は広くはありません。
拝殿の中の様子。格子の枠が印象的で、長押の上には干支が施された瓦が四枚奉納されています。
本殿覆屋。両側に石灯籠が奉納されています。
本殿石祠。両脇には青磁製の狛犬が奉納されています。
本殿石祠には「宝暦十庚辰年十一月吉日」の刻銘が入ります。
切妻造の本殿覆屋。
手水盤。
取り壊された石灯籠。
道路からは神社の姿は全く確認することができず、道路拡張工事のために参道も迂回されて変更されており、地元の方の案内がなければ辿り着くことはできませんでした。
参道を探しているときに偶然出会った地元の方が、わざわざお孫さんと一緒に神社まで案内してくださいました。お礼を申します。
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