こちらの山幸神社はJR唐津線鬼塚駅から南東に1.4kmほど離れた、佐賀県唐津市柏崎地区に鎮座されます。
国道202号線の松浦川を挟んだ東側、西九州道路の唐津IC入口交差点の南の久里徳武集落奥の小丘の上に位置し、参道入口の幟杭に添えられた幟竿には“世の中が平和で万民に食がたりて安楽太平を喜んでいるさま”を意味する「萬民鼓腹」の幟がはためいています。
山道に築かれた石段はややいびつでしたが、天保十五年造立の鳥居をくぐった先の境内へと続く石段は、手すりが設けられてきれいに整備されています。上った先の境内には拝殿は無く、瓦葺流造の本殿覆屋のみが建立され、その中に木造の小さな本殿が納められています。
由緒等については不明ですが、社号から推察するに御祭神は、神武天皇の祖父に当たる山幸彦の火遠理命と思われます。



参道の途中に奉納されている明神鳥居。

鳥居には「山幸神社」の神額が掛かります。
右の柱に「天保十五辰年」の刻銘が入ります。

境内へと続く石段。
左側の斜面はコンクリートが打たれ補強されていて、手すりも設けられています。

上の境内入口には一対の石灯籠が奉納されています。
拝殿は無く、本殿覆屋のみが建立されています。

覆屋の中には小さな本殿が納められています。
瓦葺流造の本殿覆屋。

補修用でしょうか、境内の脇には石材が置かれています。
山幸神社を訪れたことで、何十年ぶりかに「海幸山幸」の神話を読むことになりましたが、この歳になって読むとまた一際感慨深いものです。
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