豊姫神社 佐賀県伊万里市松浦町山形宿分

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伊万里市の神社

こちらの豊姫神社はJR筑肥線金石原駅の東に800mほど、国道498号バイパス北側の佐賀県伊万里市松浦町山形宿分地区に鎮座されます。

集落を横断する市道とバイパスとを結ぶ三差路の東にある小丘の上に位置し、社頭には社号標と幟竿が立てられた幟杭、まだ新しい石灯籠と鳥居が奉納されており、石段参道を上りあがった境内入口には出雲型の狛犬が守護する入母屋造の拝殿と、杮葺き流造の本殿が納められている流造の本殿覆屋が建立されています。

創建は不明ですが、案内板によると正保四年以前とされ、御祭神は記紀神話で神功皇后の妹と言われている豊姫命です。また、地域住民の方の協力で平成二十九年に改修されたと記されており、こうして産土神様が後世に残されていくのはとても喜ばしいですね。

社頭。

豊姫神社(山形宿分)
 豊姫神社は、創建年代は不明ですが、古くは一六四七(正保四)年の「肥前一国絵図」に確認できます。また、一七六七(明和四)年の棟札が現存しています。一八七二(明治五)年には、山形村の村社に格付けされ、神社本庁から『神饌幣帛料』を拝受する、名実ともに格式ある古社です。
 祭神は豊姫命(記紀神話における神功皇后の妹)です。
 本殿は、柿葺流造で高欄や脇障子を備え、極彩色に彩られていましたが、現在は本殿全体が覆殿によって保護されています。
 拝殿は瓦葺入母屋造で、一八四一(天保十二)年の絵馬や、格天井に百二十枚の天井画が残されています。拝殿入口の軒下には、松浦敬一による揮毫『萬葉昌(万世まで栄える)』の大扁額が掲げられています。平成二十九年に地域住民の協力で改修されました。
 令和元年度作成
 松浦町まちづくり運営協議会

「豊姫神社」の社号標。

参道入口には短径間桁橋の神橋が架かっています。

石段参道に奉納されている一の明神鳥居。

石段参道には手すりが設けられています。

境内入口に奉納された二の明神鳥居。

境内の入り口には佐賀県では珍しい出雲型の狛犬が奉納されています。

入母屋造の拝殿。

向拝下の様子。

「萬葉昌」の神額は松浦敬一の揮毫とありましたが、残念ながら松浦敬一氏がどういう方なのかわかりませんでした。

拝殿の中の様子。

正面中央には「豊姫神社」の社号額が掛けられており、その右側には天保十二年(一八四一)奉納の絵馬が掲げられています。

また、格天井にも百二十枚の天井画が奉納されています。仕方がないことではあるのですが、どちらも色褪せが進んでいるのはとても残念です。

村社 豊姫神社 西松浦郡松浦村大字山形
祭神 豊姫神
 豊姫又の御名は淀姫玉妃命とも唱へ、神功皇后の御妹にして、満珠千珠の両顆を得、皇后に奉り大功を建てられ、御凱旋の後韓國の戊してよさせ給へる大神にして、征韓御解纜の前、暫く此地に御滞在あらせられしに依り、土人大神の御徳を仰慕し社殿を創建して奉祀せるなり、爾後神殿改築修繕等数度行せんしならん、明治四年六月改造の棟札今に現存せり。明治五年村社に列せらる。

“佐賀県神社誌要”より引用

杮葺き流造の本殿が納められている流造の本殿覆屋。

お役目を終えた先代の鳥居や石灯籠たちが静かに眠っておられます。

こういう姿からも地域住民の方の崇敬の思いがひしひしと伝わってきます。

本殿東側に建立されている鳥居。

「豊姫社」の神額が掛かります。

左の柱裏に「大正八年十二月建立」の刻銘が入ります。

石段を上った先に祀られている石祠や石碑群。

社殿遠景。

境内遠景。

今日も最後までご覧いただきありがとうございました。


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