猫 予防接種

ペット

犬を飼う場合は役所に届け出て登録しなければいけませんし、狂犬病予防接種は義務付けられているので比較的ワクチンの予防接種を認知は進んでいると思います。

一方で、猫の場合は犬のようにリードでつなぐ義務もなく登録の必要もないので、いわば何にもしないで飼えちゃう飼いやすいペットのように思われがちです。

いまでこそこんなことをブログで書いていますが、最初に猫を飼ったときは私はまったく無知で感染症なんて病気のことを考えたことがありませんでした。

私の無知のせいで大切な家族を感染症で失うことになりました。今となれば、無知というのは罪だと強く思います。

先住猫さん

ペットを飼う以上は、最低限の飼育環境とケアができるような準備と提供をすることを忘れてはならず、予防接種にしても猫が感染症に罹らないようにすることはもはや飼い主の義務と言えるでしょう。

感染症のリスクのないよう、次に飼う場合は絶対に外には出さずに室内で飼おうと思っていたので、ワクチンの必要はないかなと思っていたのですが、実は室内で飼っている猫にも感染症リスクはあるようなんです。

感染ルート

一つは空気感染。ウイルスを含んだ排泄物が乾燥して室内に入り込むことは大いにあるようで、特に野良猫が多い場合はウイルスを持った猫が徘徊していることが多く感染リスクは高くなります。

二つ目は飼い主からの感染。飼い主だけではなく、来訪者の靴や衣服などに付着して持ち込まれたウイルスで感染する可能性があります。

三つめは母子感染で、母親がウイルスのキャリアだった場合は母猫から感染していることがあるそうです。

完全室内飼育でも、愛するペットのためにはワクチン接種をした方がいいですよ。

ワクチン接種によって予防できる猫の感染症は6種類です。

三代目の猫

猫ウイルス性鼻気管炎

猫インフルエンザと呼ばれることもあり、くしゃみ・発熱・下痢・食欲不振といった風邪のような症状が現れ、まれに重症化した場合は肺炎や脱水症状を起こして死亡するケースもあります。

猫カリシウイルス感染症

症状としては猫ウイルス性鼻気管炎と似ており、他に口の中に潰瘍ができたりすることもありますが、特に症状が出ないものなどの複数の型があるようです。

猫ウイルス性鼻気管炎よりも重篤化のリスクは低いと言われていますが、より毒性が強く致死率が高い強毒性のウイルスの報告もなされているので注意は必要です。

猫汎白血球減少症

一般的に猫ジステンパーとも呼ばれる感染症で、激しい嘔吐や下痢・高熱といった症状が出るので子猫の場合は重症化しやすく死に至ることがあります。

猫クラミジア感染症

目やにやくしゃみなどの症状が出て結膜炎や咳をするようになり、それが原因で肺炎となってしまうこともあります。この病気はごくまれに猫から人への感染が報告されているので注意が必要です。

猫白血病ウイルス感染症

発熱や食欲不振、貧血といった症状が出て腎臓病などの原因となります。

生後すぐに感染した場合は死亡率がかなり高いそうですが、1歳以上の場合は感染後数週間から数ヶ月で感染した猫の約90%ほどの猫からはウイルスが消えると言われています。

実際うちの先住猫も、この猫白血病ウイルス感染症の診断を幼猫のときに受けたんですが、16歳まで生きてくれましたのでこのウイルは消えていたと思われます。

猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)

感染力が弱いので空気感染することはなく、主に喧嘩などの猫同士の接触で感染します。

発症すると免疫不全を起こして下痢や口内炎に発熱などの症状が出ますが、感染していても発症しない猫も多く、感染したからといってすぐに死亡することはなく寿命を全うする猫もたくさんいるということです。

3種混合

感染力の強い猫ウイルス性鼻気管炎、猫カリシウイルス感染症、猫汎白血球減少症の3種をいいます。

これらのウイルスは空気感染をする恐れがあるので、室内飼いの猫の場合でもワクチン接種が推奨されています。

4種混合と5種混合

外出する猫には、3種混合ワクチンに加えて猫白血病ウイルス感染症をプラスした「4種混合」と、さらに猫クラミジア感染症をプラスした「5種混合」があります。

猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)のワクチンは、混合ではなく単独での接種となるので受けたいと思っている場合は忘れないようにしましょう。

ワクチン接種の費用

ワクチン接種の費用は3種混合で3,000円~5,000円程度、5種混合で5,000~7,000円程度が一般的ですが、これも動物病院によって異なるので事前に接種を希望する病院に確認するようにしましょう。

まとめ

もしかしたら、ペット保険に入っているから安心と思っている飼い主さんもいるかもしれませんね。

でも多くのペット保険では、ワクチンで予防できる病気を予防しなかった場合は補償の対象外と規定されています。

だから、もし治療が必要になったら治療費は全額自己負担になるので、ワクチン接種はやっていた方がベストです。

愛するペットと末永く一緒に暮らすために。。。

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