国道34号線沿い、JR長崎本線白石駅近くの下潟交差点を南下し、県道214号白石大町線を2キロほど走ったところに鎮座されております。
こちらの「妻山神社」が鎮座される地は、元妻山城があったところで神社であると共に城址でもあり、毎年10月19日には五穀豊穣を願う例祭として流鏑馬が奉納されているそうです。
妻山神社の社記には創建は太古に始まるとあるようですが、古文書等は焼失しており確かなことは分からないとされていますが、少なくとも400年以上の歴史ある古社です。

神社入口に立つ明暦5年(1658年)建立の一の肥前鳥居。

一の鳥居には「正弐位妻山宮」の神額が掛かります。
両の柱に刻まれた銘文。

鎮座地
御祭神
御由緒 妻山神社の主祭神は抓津姫命である。創建時期等は明らかではない。南北朝時代には南朝方白石氏の妻山城が存在し、永和二年(一三七六)七月に北朝方の九州探題今川了俊の攻撃を受けている。慶長十二年(一六〇七)に初代須古邑主龍造寺信周(隆信の異母弟)が神殿を再建したといわれている。
神社入口の案内板より
石段登り口の一の鳥居は、第五代鍋島茂俊の建立で、両柱下部には建立に関わった六十人以上の名前が刻まれている。貫は作り直されている。道路拡張工事に伴い、西側へ二回移動されている。
石段上位に立つ二の鳥居は、邑主の代替わりに伴い、第二代須古信明一族の武運長久等を願い建立されたものである。
一体化した笠木・島木と貫および柱はいずれも三本継ぎ、柱は下部になるにつれて次第に太くなるという、肥前鳥居の特徴をよく備えている。

自然石を使った「妻山宮」の社号標。

神橋。

参道階段。

石階段を上ったところにある二の肥前鳥居。
こちらは一の鳥居よりも50年ほど前に建てられたもので、これこそ肥前鳥居だというようなシルエットに惚れ惚れしちゃいますw

二の鳥居に掛かるのは「妻山大明神」の神額です。

一直線に続く長い参道。

参道脇の壁を見ると、流鏑馬の絵が描かれています。
どうやらここで流鏑馬の行事が奉納されるようです。
馬の蹄の跡がないか探してみたのですが、すでに半年近く経っているので影も形もありませんでしたw

畳を利用した流鏑馬の的。

楼門に繋がる石段。

楼門の様子。左右には隋神様がいらっしゃいます。

境内へ続く石段。

唐破風入母屋造りの拝殿。

向拝下の細工。
そして拝殿前の狛犬さん。
頭や四肢と躰のバランスがとれていて、とくに蹲踞の美しさを感じさせてくれた狛犬さんでした。

文化12年(1815年)9月生まれの狛犬さんでした。

拝殿の中の様子。

手水舎。

銅板葺き流造の本殿。

御堂。

稲荷神社。

五穀神。
石祠群。
御神木。
今回参拝させていただいた「妻山宮」はとても歴史のある神社で、立派な肥前鳥居も2基あったので大満足でした。
次もどうか素敵な出会いがありますように…
それでは今日も最後までご覧いただきありがとうございました。
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