私の記憶が正しければ
このレストランは昔、ドライブインだったと思う…
昔の「料理の鉄人」風に気どってみましたが、今日は地元佐賀県多久市にあるレストラン「サンモリナガ」でランチをいただきました。
私が学生時代は、このお店は「ドライブイン多久」という屋号だったと記憶しております。

若かりし頃、昭和40年代から50年代はまだ高速道路が充実しておらず、トラック輸送は国道を使って行われていました。
そんな長距離トラックの運転手さんたちが食事を摂りやすいようにと、街道沿いに大型トラックなども駐車できる食事処がどんどんと作られていったのですが、それらの施設にはなぜかドライブインという屋号が多く使われていたようです。
結婚を機会に多久を離れ、再び多久に戻ってきてあちこちのお店にお邪魔していたのですが、ここに来るのは初めてでどうしてこのお店が浮かばなかったのかまったく自分でも不思議です。
それにしても、おそらく今は2代目か3代目になっているはずで、ここまで続けてこられたというのは何かそれだけの良さがきっとこの店にあるということなんでしょうね。

歴史を感じる佇まいです。さあ、お店の中に入るとしましょう。
引き戸を開けてお店の中に入ると「いらっしゃいませ!ありがとうございます」と、男性の声と女性の声がそれぞれ聞こえてきます。
来店したことに対しての感謝の言葉なのだろうか、おいでいただきありがとうございますというニュアンスに聞こえましたが、けっして押しつけがましくないのがいい…。

なんとなく、昭和の喫茶店を彷彿とさせるシックで落ち着いた店内です。


入口を境にして左側はテーブル席、右側は和風な掘りごたつ式の席があり、ある程度の人数が収容できるスペースがあるようです。
私たちは左側の一番手前のテーブルの窓側の席に着くと、すぐに人のよさそうな70前後の男性がウォーターグラスを持ってやって来て、「いらっしゃいませ、今日はありがとうございます」と再び感謝の言葉をいただいた。
ひょっとすると、これがこのサンモリナガがずっと営業を続けてくることができた秘密なのかな。
メニューは自慢のハンバーグやカレーがメインとなってますが、ファミリーレストランというスタンスからかうどんもメニューにラインナップされていたんですが、これはありかもしれないね。

さて、私はサンモリナガおすすめの「サンモリバーグセット」を、マーちゃんは「三元豚・ロースカツカレー」をオーダーしました。


サンモリナガが自慢としているのが「十日だし」という旨味の素だ。
野菜と鶏ガラを沸騰しない温度でゆっくりと十日間煮立てたもので、素材の旨味やコクを引き出した秘伝の出汁といえるものなんでしょう。
その秘伝の出汁はハンバーグにもカレーにも使われているそうです。
ハンバーグもカレーも好みがあるので詳しい食レポはしませんが、私が食べたハンバーグは人気の「佐賀牛」を使用しているだけに、とっても柔らかくてジューシーでした。
食後にコーヒーを持ってきてくれた時、その70前後の男性がオーナーだということを知り、その物腰のやさしさと接待の仕方にも癒されました。
皆さん、多久市にいいお店がありますよ。一度いらしてみてはいかがでしょうか!
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